« やけ食いではないけれど | トップページ | 疲れが出てきたか…… »

2012年6月21日 (木曜日)

コクーン歌舞伎「天日坊」を観たっ!

 7時起床。寝不足。出来れば昼寝しよう。

 今夜は渋谷のシアター・コクーンで、コクーン歌舞伎「天日坊」を見る。チケットを快楽亭にお願いして取った貰うとき、〆切がこんな風になってしまうとは思ってもいなかったので……。

 それまで仕事。
 だが、出かける時間が決まっていると、そわそわしてしまって、どうもいかん。
 集中出来ず、ネットを漁ったり。

 で、サンケイスポーツに載ったキョジン・原監督との一問一答の一節が面白かった。

 ――清武氏が情報を流したという前提のうえで声明を出した
 「あの声明は声明としてですね、さっきも言ったように、こういう状況になったというのは、なにかこう、自分の中でもさっき言ったことがね、非常に。逆にまあ、さっき言った通りですね」

 ちょっと何言ってるのか判らない。そのまんま載せたサンスポも意地悪だが。
 で、キョジンの桃井球団社長は「問題なのは、元暴力団員と使っているけど、読む側からすると、あたかも反社会的勢力に不当なお金を払ったというようにとられる。それは大変違う」と言ってるけど、これもまた、ちょっと何言ってるか判らない。普通に考えて1億円も恐喝する人って「反社会勢力」じゃないの?
 兵庫県信用保証協会の定義では、「反社会的勢力とは、暴力団、暴力団員、暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標ぼうゴロまたは特殊知能暴力集団等、その他これらに準ずる者をいいます」と書いてあるけど、その根拠が書いてない。この手の定義は何処かの団体が勝手に決めたものが一人歩きしてしまうことがある。「暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者」って、どこから出てきたの?
 目下、一番権威がありそうなのは以下の定義。
『反社会的勢力とは「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」(企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について  犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ 平成19年6月19日)』
 で、これに準じれば、原監督が相手にしたのは立派に反社会勢力じゃないか!
 ということは、原監督は、「密接交際者」と認定されかねないということで、桃井球団社長は弁明できなくなるぞ。
 まあ、おれは原監督は好きだから、なんとか収まって欲しいが、無茶な言い訳を聞くとムカムカするのだ。

 そんなこんなで、ブランチは玉子かけご飯に漬け物、ポテトサラダ。

 なんとか仕事を進めようとして、日替り問題は解決。で、進み掛けたのだが、あいにく、外出の時間。

 駅で相方と待ち合わせて、半蔵門線で渋谷。
 渋谷の東急デパート東横店から本店まで走る連絡バスに乗る。
 本店地下の食料品売り場で弁当を買う。コクーンの中でもおにぎりとか助六寿司とか売っているのだが、それじゃあ足りないし。

 で、受付で中村屋の番頭さんからチケットを受け取る。その時に、勘三郎さんへのお見舞いの言葉を言おうと思っていたのだが、コロッと忘れてしまった。まあ、お見舞いの言葉なんざ、ほとんど意味はないんだけど。

 席はA列。かぶりつきかと思ったが、その前に「XA」「XB」「XC」があった。

120614tnb02

 黙阿弥の手になる「五十三次天日坊」は、恐ろしく長いものなので、宮藤官九郎が大幅に潤色した結果、主人公がアイデンティティを求め歩く作品となった。
 見終わった直後なので、整理がついていない。舞台を、特にコクーン歌舞伎は圧倒的なので、完全に飲まれてしまって、きちんと咀嚼するには時間がかかる。
 なので、今の段階で言えることは、ラストの大立ち回りでの七之助さんがチョーカッコよかった!ってこと。ゾクゾクしましたな。「三人吉三」の福助さんの立ち回りも凄くカッコよかったが、七之助のはあれを上回るカッコ良さ。ホリゾントが黒で衣装も黒、スポットライトが当たって刀を構える、そのカッコ良さと言ったら!
 あと、勘九郎はもちろんだが、役者全員の達者なこと。片岡亀蔵の達者さはもう当然だが、今回も抜群に素晴らしかったし、中村獅童もキマッていた。大きな役者になったなあ!という感じ。
 白井晃や近藤公園といった他の芝居やドラマで御馴染のヒトはもちろん、自由劇場のベテラン、真那胡敬二の巧さにはほれぼれしたし……。

120614tnb03

 が、やっぱり、音楽。トランペットが鳴ると、「死刑台のエレベーター」のノワールな感じになったり、マカロニ・ウェスタンのど派手なサツバツ感が噴き出したり、途方もない孤独感や寂寞感が劇場を支配したり……前作「盟三五大切」ではショスタコヴィッチの交響曲第5番第3楽章が胸に染みいって掻き毟るほどの効果を上げて、PTSDになってしまったような衝撃があったが、それに並ぶ、音楽の力!
 従来の下座音楽も大切だが、コクーン歌舞伎ならではの、「音楽の力」には圧倒された。
 宮藤官九郎の脚本は、前半は現代語やくすぐりをふんだんに入れて「取っつきやすさ」に大きな工夫があり、芝居が進行するにしたがって現代語は減って、クドカンの世界から黙阿弥の世界にオーバーラップしていく。その呼吸が素晴らしい。
 このクドカンのホンを、串田和美がまとめ上げて、ヒリヒリするような作品になったと思う。
 「大江戸りびんぐでっど」は非難囂々だったが、おれは好きだ。再演・再再演を繰り返して練り上げていけば、レパートリー狂言になり得るパワーがあった。この「天日坊」も、まだ未整理な部分もあったと思う(どこが、とは具体的に言えないけど)が、これも何度も上演して練り上げていって欲しい。
 完成度では去年の「盟三五大切」が群を抜いて素晴らしく、敢然と煌めいていると思うが、この作品は、ほとんど書き下ろしの新作。「盟三五大切」は何度も復活上演されて磨かれたモノが土台にあるのだから、ハンデがある。
 
 相方は、「真の友達が欲しかった青年の物語、にすればもっと感動できた」と言った。それはそうかもしれない。アイデンティティを求める、と言うより、その方が切実感があるし。主人公は「源氏に復讐して鎌倉幕府を転覆させる」という目的で集まった仲間を得て、自分は木曾義仲の子であるという義務感ではなく、仲間のためを思って行動に出る。この辺をもっと前面に出す、と言う線もあると思う。それには、上演回数が増えて、いろんな解釈での演出があって欲しいと思う。公演パンフには「昔は『型タ』が残ったが、今はそれがない」(大意)という勘三郎の言葉が載っているが、こういう「ほとんど新作」でも、後世に型が残るような、いろんな演出で見たいと思う。

 桟敷席は舞台に近くて興奮度も増すが、足が痛い。今回は満席でなく、隣が空いていたから少しラクだったが……疲れた。

 芝居が終わって、興奮状態で、このまま電車に乗りたくなかったので、相方を強引に誘って、そばを食べる。幕間に弁当を食べた(牛肉のそぼろ弁当。とても美味かった)が。
 冷や麦が美味そうだったので、ちくわの磯辺揚げの乗った冷や麦にした。
 美味かった。

 夜は雨だと思ったのに、雨は降らず。
 23時近くに帰宅。
 くーたんにご飯を出し、風呂に入り、夕刊を読み、くーたんと遊んで、1時就寝。

本日の体重:89.05キロ
本日の摂取カロリー:2337kcal
本日の消費カロリー:日常生活+332kcal/6217歩

« やけ食いではないけれど | トップページ | 疲れが出てきたか…… »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/580951/55024429

この記事へのトラックバック一覧です: コクーン歌舞伎「天日坊」を観たっ!:

« やけ食いではないけれど | トップページ | 疲れが出てきたか…… »

安達瑶の本

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

安達瑶のサイト