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2012年9月30日 (日曜日)

台風前にロイホのエッグ・ベネディクト

 7時起床。

 相手が誰であれ対決するのは嫌なことだが、逃げていられないときはある。
 この日記に、我々の合作について、きちんと記してアップする。

 思えば、助監督を辞めて脚本を書いていたとき。「監督&脚本」チームとしてコンビを組んでいた相手からもさんざん言いたいことを言われたが、「仕事のために我慢するのがプロ」だと思って堪え忍んでいた。しかし、企画の売り込みなどは思わしくなく、経済的に困窮し、おれはサラ金に手を出して、瞬くうちに雪だるまと化してしまった。そんなある時、イライラしたその相手に「お前は疫病神だ」と言われて、キレた。
 それからずっとコンビ解消のタイミングを虎視眈々と狙って、多方面(仕事の発注先とか)に迷惑のかからない最良の時を狙っていたら、気管支炎になって寝込んでしまった。
 ここでおれは、相手から逃げ出した。当時はメールは一般的ではなかったので電話には一切出ず、コンビ解消の手紙を書いた。
 その相手とはそれっきりで、おれは映画の仕事から完全に足を洗い、自己破産してバイトして、以前から思っていた、官能小説を書こうと思った。しかし、官能小説は自分にとって「最後の砦」みたいな意識(長年好きで読んでいたので、その趣味を仕事にすると、もう逃げ場がなくなる、という意味あい)があってなかなか書き出せずにいた頃、相方と知り合った。

 相方はおれの尻を叩いてくれて、アイディアも出してくれて、自然と合作という形になった。
 そして書き上げた原稿を、ネット上での知り合いだった現・馳星周氏(当時はカンフー映画が大好きな板東さん)に相談したりして、氏がもと勤めていた勁文社のグリーンドア文庫に持ち込んで、数ヵ月寝かされたあと、ようやくデビューできた。
 それからしばらく、自己破産はしたが個人からの借金はきちんと返し続けた(友人関係を頼って借金したのに踏み倒してしまったら、恩を仇で返すことになってしまう)。
 その借金の返済が終わるまで、相方は印税や原稿料の分配を受け取らず、おれの借金返済に全面的に協力してくれた。この恩は一生忘れることはない。

 誰しも、キレる言葉・関係を断つ決定的な言葉、はあるのだ。

 で。
 以前から気になっていた、ロイヤルホストの朝食メニュー「エッグ・ベネディクト」を食べに行く。台風が来る前で。外はまだ晴れているし。

 東武線に乗って、曳舟。駅でiPhoneを見ると、睦月氏よりミクシィ・メッセージが来たと表示されたので見に行ったら、そのメッセージは存在しなかった。タッチの差で削除されたのかもしれない。読めないモノは仕方がない。
 
 10時30分ごろにロイヤルホストに入る。
 「エッグ・ベネディクト」は三谷幸喜の好物。ニューヨークでは毎朝食べていたと朝日新聞夕刊の連載エッセイに書いてあった。で、おれはまだ食べたことがなかった。ポーチドエッグがイングリッシュ・マフィンに載っているようなものだが。
01

 美味かった。「ロイヤルホスト風」と書いてあるが、どのへんがロイホ風なんだろう。玉子の上に濃厚なソースがかかっているところ?
 美味いが、量は少ない。パンケーキを追加で頼もうかと思ったが、それをすると朝だけで1000kcalを越えてしまうので、我慢。

 曳舟駅にあるお総菜屋で、コロッケのパック4つ入りを買う。台風とか災害の時にはコロッケを買うというのが2ちゃんねる流らしいが、それとは関係なく、揚げたてのカリッとしたコロッケが食べたくなったので。

 帰宅して、コロッケを食べる。
 美味い。久々に揚げ立てのカリッとしたコロッケを食べた。

 で、今日こそ「第3章」に入るが、どうも小説を書く気分にならない。台風が迫っていて気圧が下がりつつあるからか?まあそういうことにしておこう。

 ソファに寝転んで、「MacPeople」の9月号から最新の11月号までを読む。ずっと忙しくて目を通していなかったのだ。
 11月号には、iOS6のマップについて、はっきりと批判的記事が載っていた。Mac系の雑誌やサイトは、アップルを批判するのを避ける傾向にあるので、今回のマップの不出来というか失敗についてはっきりした批判は出ていない。しかし「MacPeople」はきっちり書いた。

 空はドンドン雲が増え、その雲も分厚くなっていく。
 遊んでばかりもいられないので、「第3章」のアクション場面に必要な資料をネットで探すが、決定的なものはない。行こうと思っていけない場所ではないので、これはロケハンしたほうがいいな……あらまし書いておいて、推敲の前にロケハンして加筆訂正するか。「涼次1」でアクアラインを舞台にした時のように。

 夏休みが、子供の頃の記憶と強烈に結びついているように、台風についても、子供の頃の記憶が鮮烈に蘇る。四国・徳島で育ったので、夏の終わりは台風シーズン。学校が休みになるかどうか、とか、普段とは違う異常事態が発生する緊張感にワクワクしたものだ。実際に大きな被害を受けなかったので、そんな呑気なことを思うのだ、ということは判っているが、なんせ、子供の頃の記憶なもので。
 テレビをつけると台風情報がぶっちぎりで流れて、緊張感が否応なく高まる。これは、怪獣が日本に向かって進撃してくる、あの感じとまったく同じ。だから金子修介版「ガメラ」第1作のテレビの使い方にはドキドキワクワクして「金子修介は完全に判っている!」と劇場で叫びたくなるほど感動して興奮したものだ。

 18時過ぎからずっと台風情報を見る。しかし、思ったほどには東京というか足立区千住地区への風雨は凄くはなかった。雨よりも風がきつかったが。エアコン室外機に被せた「日よけカバー」が飛んでいきそうでハラハラした(飛んでいくのはいいが、他所の窓ガラスを突き破る心配があった)が。

 夕食は、レトルトのハンバーグに野菜サラダにポテトサラダにミックスベジタブルにコーンクリームスープにトースト2枚。
 テーブルをきちんとセッティングして一人で食べると、どうしても「2001年宇宙の旅」のボーマンが「あの部屋」で一人で食事するシーンを思い出す。ワイングラスは倒さないから、部屋の向こうにスペースポッドが鎮座していることもないわけだが。

 台風情報は同じ事の繰り返しなので、途中、「世界の果てまで行ってQ」とか「アカン警察」とか「大食い選手権」とかも見る。「大食い選手権」は、以前はよく見たが、今はもう、結構ですな。あのナンセンスさへの面白みも失せた。
 しかしイモトの頑張りは本当に感動する。あのマッターホルンに登頂しちゃったんだぜ!次はK2なの?

 「ビフォーアフター」は毎回思うが、骨組みまで解体するなら新築した方がいいじゃん!と思うのだが。建築基準法とかの兼合いで、あくまで「改築」でなければならないという縛りがあるならともかく、番組的に「改築」と言うことにしなければならない、という感じなのがなあ。

 23時を過ぎて、高校の後輩Aから電話。彼は徳島の消防本部に勤務していて、職場からの電話だった。緊急事態かと思ったら「今仕事が終わったけん」と。背後で緊急無線がどんどん入る様子がもの凄く臨場感があった。用件は、「原作を越えたドラマ『鹿男あをによし』の再放送が始まるでよ」ということだった。
 彼とはいろいろ話が弾んで、「日本に二大政党制は合わん。戦前も失敗したし」「次の総選挙で自民党が政権奪還するというのはまだ早計と違うんデ」(野田と安部の支持率は似たり寄ったり)などという話になる。

 台風が去ってしまうまで起きている事にして、NHKの台風情報を見るが、やっぱり飽きて、BSのチャンネルをザップしていたら、スカパーのキャンペーン番組で、中川家・礼二と六角精治が鉄道ネタをやっていた。
 考えてみれば、おれは乗り鉄でもないし撮り鉄でもないし……「食べ鉄」だ。中距離にのったら絶対、駅弁を食う。列車に乗って食べる駅弁は最高のご馳走だ。凝った弁当より、普通の幕の内。冷えて湿気た海老フライが好き。

 ネズミのオモチャを新調したので、これが大好きなくーたんとじっくり遊ぶ。くーたんが飽きるまで遊んでやる。

 風も収まってきたので、1時過ぎ就寝。

本日の体重:88.95キロ
本日の摂取カロリー:2405kcal(コロッケを食い過ぎた)
本日の消費カロリー:日常生活+α

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コメント

本文中、睦月氏から「メッセージは出していない」との言葉がありました。iPhoneが間違ったか、昨日の書き込みがあったことを表示したのを小生が誤認したのかもしれません。その事は記しておきます。

アクション部分はあとで書き足すことにして、先に進みません?

その先の部分をある程度の分量書いてしまってから、ハイキングがてら
安心してロケハンに行ったほうが楽しいと思う。絶対。 

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