難関は突破したが……
7時前起床。
寝不足。
朝のモロモロを済ませて、ずっとネックになっている問題をなんとか……と思ったら、その解決策がするっと湧いた。
何だ、そうすればいいのか。登場人物が邪魔だったら退場させればいい。退場させる名目や手段はいくらでもある。
ずっと退場させずに何とか活躍させなきゃ、と思い込んでいたのだが、あっさり解決。
なんだかこういうの、芝居の座付き作者みたいな感覚だなあ。
その熟慮の結果を相方に諮り、電話で打ち合わせ。それに伴って、第5章をもう一度手直しする。
で、ずっと手こずっていた「第6章」アタマの場面を書く。ナラビも入れ替えたり、いろいろ手直し。
ブランチは、牛すじシチュー。
冷蔵庫で冷やして固めた脂の層(かなり厚かった)をこそげて、温めて、浮かんだアクをすくい取る。これでどぎつい脂味を軽減出来たか……。
と思って食べるが、野菜はおいしい。ペコロスもジャガイモもニンジンも美味い。しかし……。
牛すじには謝らなければならない。どうもダメ。下処理をきちんとしなかったおれが悪かった。申し訳ない。
しかし、考えてみれば、おれは牛すじの煮込みとか、あまり好きではなかったのだ。多くの人が好んでいるのは知っているが、おれはどうも苦手だ。なのに牛すじを買ってしまったのは、あくまでおれが悪い。
本当に申し訳ないが、牛すじを残す。
牛すじから出た「ダシ」は美味かった。スープはきちんと味わった。
で、仕事再開。
午後に、なんとか難関だった部分を書き終える。
なんだか、今日の分のエネルギーを使い切ってしまったというか、この解放感は、なんだか1作書き上げたような気分。数日停滞して考え込んだからなあ。しかしまだ、作品のクライマックスがまだ残っているのだ。ここはまだネタの整理が出来ていない。
シャワーを浴びる。
スッキリ!
休憩して、「最後から二番目の恋」第5話第6話を見る。「第6話」のレストランでの中井貴一と小泉今日子の掛け合いが最高!シリーズの白眉とも言える息が合って冴えまくって楽しくて面白い「口論」。これこそまさに、やっと実現した国産スクリューボール・コメディ誕生の瞬間。まあ、このテイストは「恋人たちの予感」に通じるものがあるが……。
あの作品も、久々に登場したスクリューボール・コメディだと言えるかもしれない。ソフィスティケート・コメディに含まれるが、その中でも一段と尖がってヒーローとヒロインが激突してお互いの言い分をまくし立てる。それがスクリューボール・コメディ。その歴史的第1作が「或る夜の出来事」らしいが、フランク・キャプラのこの作品、ゲーブルさんはキャロル・ロンバードに対して特別早口でまくし立てない。しかし、ハワード・ホークスの作品になるとケイリー・グラントとキャサリン・ヘプバーンは相当早口でまくし立てる。
で、この「最後から二番目の恋」はその中間という感じ。
完全にハマった。深刻な話は決定的な悲劇に至る事はなく、それはそれでホッとする。愛すべき登場人物が悲しい展開になるのは見ていて辛い。そういうドラマじゃないし。
で。
夜になってしまった。
今夜は、絶対にハンバーガーが食いたい!もちろん、マクドナルドというハンバーガーのようでハンバーガーではなく、マクドナルドという別の種類の食べ物の事ではない。
北千住には3軒の美味いハンバーガー屋がある。「サニーダイナー」「KHバーガー」「蜂の巣」。そのうち、「サニーダイナー」は本店はオッサンは入り辛く、ルミネ店はついでがないと億劫。「蜂の巣」は夜だけで、ここに行くと美味いビールも飲みたくなる。なので、「KHバーガー」に行く。ここも、夜になるとおっさんが入り難い雰囲気になるのだが、まだ18時前だからいいか。
と思って歩いていったら、モスバーガーの「分厚いベーコンのハンバーガー」というのに惹かれた。KHまで歩くのはちょっとあるし……試してみようとモスバーガーに入り、ベーコンのバーガーとモスチキン、サラダにオニポテ、コーラを頼む。
結果。ベーコンのバーガーは、食べて物凄く後悔した。美味しくない!
モスチキンも、かなり期待したのだが、期待ほどには美味くない。
なんか、がっかり。これなら頑張ってKHバーガーまで歩いて、肉厚のジューシーな間違いなく美味いハンバーガーを食うべきだった。
大後悔時代。
コンビニでシュウェップスやアンドーナツなどを買って、とぼとぼ帰宅。
仕事の大詰めは、もう、食う事しか楽しみがないんだから(「書くことが楽しくないのか!」という人もいるだろうけどね)、ご馳走じゃなくても美味い物が食いたい。「孤独のグルメ」の主人公とまったく同じ心境だ。このドラマ(というか半分はドキュメンタリー)も全部見たいなあ。紹介された店を知りたいというよりも、主演の松重豊の食いっぷりを見たいのだ。
帰宅して、またも「最後から二番目の恋」の第7話第8話を見る。
このドラマ、小泉今日子の職業はテレビドラマのプロデューサー。しかも製作会社じゃなくて局プロ。彼女は新進脚本家にてこずっている。書くのが遅くて特別面白いものを書く訳でもないキャピキャピの若手。テレテレした独身の若い女かと思ったら既婚で子持ち。で、その脚本家にヒロインはたびたび説教するが、その中身が、ざくざくと刺さりますなあ。
「みんな、あなたが書くものを待ってるの。スタッフもキャストも、みんなあなたが書いたもので動くワケ。あなたは大勢の人間の人生を背負ってるのよ!だけど私は書けない。だからセンセイに頼んでるの。だから、書いて!」
このドラマを書いてる岡田恵和も絶対、こういう事を言われたんだと思うなあ。かなり自虐的なセリフだ。
というか、おれの乏しい脚本家としてのキャリアでも、書いたものに対して現場からガンガン問い合わせが来る。何気なく書いた事でも「あの場面のアレ、あれはこういうものでいいでしょうか?」とか、もう大変。そこで「おれは、すべての元になるものを書いてるんだ」「脚本はすべてのオオモトなんだ」としみじみと理解した。映画もドラマも、監督なり演出家が一番で、脚本をどうとでも直してしまう存在だと思っていたのだが……。監督との共同脚本の場合は、監督の参謀にになるわけだし。自分が書いて助監督をした場合は、問い合わせるのは自分だから特にそういう感慨は感じなかったが、脚本専業になると、身に染みた。
小説の場合は、映像と違ってそこまで多くの人が関らないとはいえ、出来上がりを待っている人が多数居る事は同じだ。有り難い事に、読者の方からも「新刊、待ってます」と言っていただけるし。
ドラマ中にはもっと厳しいセリフもたくさん出てきたけど、それを書くのは辛いから省略。
まあ、主人公二人の毒舌(それは真実を容赦なく突いているから毒舌なのであって、底の浅い悪口ではない)は、すべての事に向いている。自分に対しても。だから「自分でも地雷踏んじゃって、もう大変ですよ」ということになる。
このへん、小泉今日子は上手い。このドラマで彼女はいろんな賞をとった(中井貴一はこれくらいのレベルをやれて当然という空気と評価があるが、モーレツに上手い)だけのことがある。
鎌倉だけではなく江ノ島近辺も登場して、鳴呼、猛烈に海が見たくなったぞ!
というわけで、クライマックスのアクションについて、ネタを整理して展開メモを作るべきだが、本日は終了。
「タモリ倶楽部」も録画して、22時過ぎに、寝る。
くーたんは遊び足りなくてゴソゴソやっていたが、致命的な悪戯も出来ない(ケーブル類は防護してある)だろうから、黙認。
朝日夕刊に、ペット自慢のページがあって、ある作家が愛猫に書いていた原稿を消されてしまったけど、怒るに怒れなかったとインタビューに答えていたが、同感。おれは1分ごとに保存するようにしてあるし、原稿ファイルのバックアップも5代遡って読み出せるようにしてあるから、一応、万全だ。
讀売が、民主党の仙谷が自民党のアベに「公開質問状」を出して討論を要求したのを「挑発」と報じたが、バカか。先に民主党を挑発したのはアベではないか。で、アベはfacebookでなら応じるのだと。ま、facebookなら他の人が書いても判らないもんな。もっと頭のいい人が代筆するんだろ、と言われたくなかったら、堂々と討論してみろよ。そして、公明党にも謝っておけよ。
こんなヤツが次期首相にほぼ確定しているという現実は、実に情けない。
本日の体重:90.55キロ
本日の摂取カロリー:1671kcal
本日の消費カロリー:日常生活+α
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