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2012年12月20日 (木曜日)

音羽屋の「籠釣瓶」を見た

 8時起床。

 朝のモロモロのあと、仕事開始。と言っても、資料本を読み込む。

 ふと思いついて、冷蔵庫の下を覗き込むと、ネズミのオモチャが隙間に挟まっていた。

 指を突っ込んでも取れない。割り箸でも掴めない。指揮棒に両面テープを貼っても、引き出せない。

 う~ん困った。このまま放置しても、直ちに支障が起きるとは思えないが……気持ち悪い。熊手みたいなのを勝ってくるしかないのか?

 冷蔵庫を傾けられればいいのだが、一人じゃ危ないし……。

 ブランチは、昨日、曳舟のデリで買った「鎌倉ハムのボローニャ・ソーセージのマスタード焼き」で。う~ん、あんまり美味しくなかった。

 食後、「孤独のグルメ」をきちんと見る。「甘味を食べつつのミニドラマ」はわかば堂で撮ったのね。

 ケーキを選ぶのに、えらく難しそうな顔で真剣に選ぶのが微笑ましいし、相手役のとよた真帆に何か言われてもマジな反応をするのが、こうなると可愛いのよね。

 それにしても、五郎さんは美味そうに食べるなあ。

 玄関向きのショットでは雨が降っていたから、数日かけて収録したのだろうか?北千住や千住大橋を歩くショットは晴れているので、2日がかり(かそれ以上)のロケ?

 

 今日は、新橋演舞場の十二月大歌舞伎・夜の部を見る。菊五郎・菊之助が初役で挑む「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」。この芝居は吉右衛門・福助、幸四郎・福助、勘三郎・玉三郎で見ているが、音羽屋がそれぞれ初役だとは意外。というか、音羽屋に縁が薄い芝居だったと。播磨屋の物、という感じだったのか。

 初めて見たのが吉右衛門のものだったので、一番印象に残っているし、これがこの芝居のスタンダード、という感じになっている。吉右衛門の次郎左衞門は人柄はいいが田舎の醜男のコンプレックスを一番リアルに表現していると思うし、幸四郎は、怒りの表現がドキリとするほど恐ろしかった。なんせ八ツ橋に飛びかかって斬り殺すんだから!

 勘三郎は、この人だったらいくら醜男でもモテモテなんじゃないかと思ったが……正直なところ、玉三郎の八ツ橋に集中していたので、勘三郎の記憶が薄くなってしまった。ま、これはシネマ歌舞伎として残っているから、何度でも見られるが……。

 夜の分とは言え、16時開演なので、昼過ぎには出かけなければならない。

 14時20分頃、出発。

 「孤独のグルメ」に出てきたわかば堂やライカノは、この時間は普通の入りだった。

 北千住も、急激に新しい店が出来た。昔ながらの古い店との新陳代謝が激しい。おれが酒飲みだったら、新規開拓にイソシむところだが、なにかイベントがない限り呑まないからなあ……。

 14時50分に、日比谷線北千住駅のプラットフォームで相方と待ち合わせ、東銀座へ。

 今日の食事は弁当ではなく、新橋演舞場の食堂を使うことにして、2000円の幕の内を予約。

 席は二階の右サイド。花道がとてもよく見える。今までは左サイドを取ってしまったりしたので、花道がほとんど見えなかった。花道を見せるテレビモニターがついてはいるが、演舞場は安い席はダメ。

 客席で、オニギリを食べる。

 朝日の劇評では、菊之助の八つ橋は絶賛に近く、菊五郎の次郎左衛門は「直侍のようだ」と書いてあった。正確に思い出せないが、直侍のように恰幅があるというような表現だった。しかし直侍って、そんな役だったっけ?

Kikunosuke_201212a

 菊之助の八ツ橋は、美しい。

 菊五郎の次郎左衛門は、なるほど恰幅があって重厚で、田舎の成功した絹商人というより村長か大地主みたいにどっしり構えている。その地方で人望も厚く、尊敬されているような人物。そんな人が満場で八つ橋から縁を切られて恥をかかされるのだから、怒り心頭、という展開を狙ったのだろう。

 相方の評価は厳しかった。

 玉三郎の八ツ橋は、板挟みの苦しさと自分の身が自由にならない哀しみに溢れていたが、菊之助はそうではない、と。

 菊五郎も、恥をかかされたエライ人の怒りで、哀れさがないと。

 う~ん。そうかもしれない……。

 特に菊五郎はそうかもしれない。吉右衛門の次郎左衛門だと、大いに同情したくなるのだが、菊五郎の造形だと、「そこまで金も地位も人望もあるんだったら、笑って流してこそ」と思ってしまう。

 あの名台詞「おいらん、そりゃアちとそでなかろうぜ」で、かなり切迫した声で、そういう男の真情を吐露する、という手もあったかもしれない。つまり、体面というか世間体だけで怒り心頭というのではなくて、年を取ってから初めて遊びを覚えて心底女に惚れ込んでしまった哀れな男の姿をさらけ出す、という形。これならこれで落差がついて、悲劇性が増すかもしれないし、感情移入も出来るかもしれない。

 ひどいフラれ方をして、ツレにもバカにされて、体面を汚されて恥をかかされたから復讐に走る、というのも大いにあるとも思うが……。だったらやっぱり、「そでなかろうぜ」のセリフに弱さとか脆さがあってほしかった……。とどめを刺すほど怒っているんだから、なおさら……。

 初役だからなあ。もっと再演を重ねれば、音羽屋の型が決まってくると思うんだが。

 「籠釣瓶」の後、休憩。2階の食堂で。2000円の幕の内だと、ちょっと寂しいね。

 喋っていたら予鈴が鳴ってしまったので、慌てて客席に戻る。

 「奴道成寺」。三津五郎の踊りを堪能。

 終了は19時30分。いつもより一演目少ない感じだが、21時を過ぎる終演より、これくらい軽い方が、有り難い。4時間以上の上演は、見る方もけっこうシンドイ。

 近くのカフェ・ド・クリエでお茶をして、相方と打ち合わせ。

 21時過ぎに帰宅。

 章割りに手を入れて、まだまだ不完全だが、相方に送る。

 風呂に入る。

 くーたんを遊ばせながら、夕刊と朝刊をじっくり読む。

 1時近くなったので、寝る。

本日の体重:計るのを忘れた

本日の摂取カロリー:1996kcal

本日の消費カロリー:日常生活+α+339kcal/5804歩

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