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2012年12月21日 (金曜日)

玉三郎の「日本橋」を観たが……

 8時起床。

 本日は日生劇場で玉三郎の泉鏡花「日本橋」を観る。連日の観劇。

 

 それまで仕事。資料本を読み込む。

 ある件について、正確な数字が記載された資料がないものかとひっくり返すが、見つからない。その数字を見た記憶は、勘違いだったのか。

 で、かなりの資料を買い込んで読んでいると、とても貴重な本にぶち当たった。

 読み進むと、今回の企画を変更した方がいいんじゃないか、設定を変えた方が書きたいテーマを強く出せるんじゃないかと迷う。

 激しく迷う。う~ん、どうしよう。

 冷蔵庫の下に潜り込んでしまったネズミのオモチャを引っ張り出す作戦を敢行。掃除機で吸い出そうとするが、ダメだった。後はミニ熊手みたいなもので掻き出すしかない。そういうのは園芸用品になるのかな?

 で、資料本をけっこう買い込んだのだが、新刊がなくて古書でしか手に入らない物も多い。

 アマゾンで探して買ったのだが、中古書店はメール便とかを使うのですぐ出荷しても到着が遅い。おれはメール便への信頼がないので到着しない可能性だってある。ましてや今は年末だから余計にそうだ。

 で、アマゾンの古書でも、アマゾンが発送してくれる業者がある。この場合はビックリするほど早く届くアマゾンと同じだから信頼出来るし、早く手に入る。

 というわけで、一度注文したものだがキャンセルして、別の、アマゾンが発送代行してくれる業者に注文し直した。

 ところが、キャンセルを出した業者から入れ違いに「出荷しました」というメールが来たので、ならば同じ本は要らないから、後から注文を出した業者をキャンセルした。なのに、それからすぐに最初の業者から「返金処理をしました」メールが届いたので、話がややこしくなった。後の業者に「やっぱり送ってください」とメールを出し直したのだが、後の業者からも「返金処理しました」メールが来たりして、なんだか本の注文とキャンセルのパイ投げ状態に。

 こういう事は、妙に焦ってはイカンということですな。

 ブランチは、ご飯を温め、ベーコンエッグを電子レンジで調理。「レンジで焼き物が出来るアレ」を重宝している。煙が出ないのが宜しい。

 

 午後も勉強。

 

 16時すぎに支度をして外出。

 昨日と同じく日比谷線北千住のプラットフォームで相方と待ち合わせて、日比谷へ。

 車中、昨夜の菊五郎の佐野次郎左衛門は県議会議員というか田舎の名士が恥をかかされて怒り狂ったって解釈だよねと話す。それで考えると、ひたすら腰が低くて八ツ橋の顔色を窺う吉右衛門の解釈というか播磨屋の型の方が可愛そうで泣けるのだ。

 日比谷も、三信ビルと三井ビルが取り壊されて、どーんと空き地が出来て広々している。このまんまだと皇居も見えて、いいのになあ。

 ファーストキッチンで夕食。茄子とベーコンのスパゲティだけでは足りないので、ベーコンエッグバーガーも食べる。あれ・今日はベーコンばっかり食ってるなあ。

 で、日生劇場へ。この「日本橋」はソワレが3公演しかない。あとはみんなマチネー。おばさんにターゲットを合わせてるのね。

 この劇場は、前にも来たはずだが、記憶が薄い。あれ?初めて?

 曲線に飛んだ、とてもいい感じの劇場。1963年竣工だから、もう老舗だよなあ。こけら落としがベルリン・ドイツ・オペラというのが凄い。1500しか席がないのに、今はもっと減らしているが。

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 二人の芸者・お孝と清葉、二人の男・葛木と五十嵐が織りなす人生模様だが、正直言って、この芝居、よく判らない。

 というか、高橋恵子演じる「控えめだがしっかりした芸者清葉」と別れた医学者・葛木が玉三郎演じる芸者・お孝と恋仲になるが、葛木は自分を学校にやるために犠牲になった姉のことを想うがあまり失踪した姉を追って自分も出奔。お孝はそれが故に心を病んで……という展開がよく判らない。いや、筋書きとしては判るのだが、芝居として見ていると、感情的にどうにも入り込めないバリアがあって、そこから先に進めないのだ。

 二幕目まではとてもいいのだ。明治の情緒や生活感が濃厚に伝わってきて、この世界に引き込まれる。

 清楚で控えめな清葉を演じる高橋恵子もいいし、対照的な玉さんの気っぷのいいお孝もいい。医学者・葛木がちょっと弱い気がするし、五十嵐がただのダメ男にしか思えないし……。

 が、姉の犠牲の上に自分があるという思いが強い葛木が、出家して……というあたりから、どうにもついて行けなくなる。

 なんというか、この葛木が医学者としての地位も名誉も捨てて姉に殉じる(も同然。そんなことをしてもお姉さんは喜ばないんじゃないかという葛藤がない)についての説得力が弱いというか、ぽーんと飛んでしまう感じ。

 それが泉鏡花なのかもしれないが……。玉さんの泉鏡花の芝居はいろいろ観たが、どれもおれの理解を絶していた。設定が奇怪な「海神別荘」はもちろん、「天守物語」「夜叉が池」「高野聖」も「山吹」(これはある意味判りやすかったが……マゾじじいの話を歌舞伎座でやってもいいのかとは思った)も、ちょっとなあ。

 ラストは、椿姫かトスカかという感じ。ラストには音楽がどどーんと流れて欲しかった。

 このお芝居には、芸者・清葉が奏でる笛の音だけが音楽。

 

 このお芝居は新派の古典的名作と言われているし、上演回数も多いから、この世界は多くの人に愛されているのだろう。しかし……。

 芝居の後、日比谷の街をそぞろ歩く。

 イルミネーションを写真に撮ったが、どれもブレてしまたので小さいサイズでごまかします。

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 丸の内ブリックスクエアという一角が素晴らしい。

 日比谷や丸の内は洗練された大人の街で、実に素晴らしい。落ち着きがあるのがいい。こういう雰囲気は新宿や渋谷には絶対にない。オッサンになったせいもあるのだろうが、こういう雰囲気をおれは愛する。

 しかし、この一角を歩いていると、世の中が不景気で経済が宜しくないというのが信じられない。超高級ブティックが並んでいるし、人々もリッチそうだし、カフェやレストランは満員だし。

 と、歓声を上げながら走って行く「サンタさんの集団」を発見。なんじゃこりゃ?この写真じゃよく判らないが。

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 大手町まで歩いて(けっこう距離があった)、千代田線で帰ってくる。

 小腹が空いたので、北千住東口のガストで、キノコ雑炊などを食べて、相方と喋る。

 相方も、似たようなことを考えていたが、「アイーダみたいな終わり方だ」と。

 しかしもう、玉さんの泉鏡花は、いいかな。

 帰宅したら0時を回ってしまった。今夜は「タモリ倶楽部」はお休み。

 くーたんに晩ご飯を出して、夕刊を読んで、1時30分、就寝。

本日の体重:計るのを忘れた

本日の摂取カロリー:2487kcal

本日の消費カロリー:日常生活+α+485kcal/8290歩

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