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2012年12月10日 (月曜日)

いろいろやって短編のゲラもやって、「ビルマの竪琴」の真実も

 7時起床。

 朝のモロモロのあと、本日は、くーたんの予防注射。

 以前は、そう言う気配を感じさせてしまって、捉まえるのに苦労したが、最近は慣れてきて、何気なく抱き上げて、フリースのペット用の袋に入れてから、キャリーバッグに入れる。寒いからキャリーバッグには猫用の毛布も敷いてある。

 少し早いが、出発。予約は10時だったが、9時45分には着いてしまったが、即、やって貰う。

 くーたんは体重が少し増えていた。前が普通より痩せていたので、ちょうどいいんじゃないの?

 診察台の上で、くーたんは震えていた。肉球にも汗をかいていたし。まあ監禁ネコで、おれ以外には相方しか来ないような部屋だからなあ。外に出ることもないし。

 で、10時には帰宅。引っ越して獣医さんには近くなった。

 戻ってきたくーたんは、ここが元の部屋かどうかしばし探検していた。

 で、おれは、関西の書店さんに挨拶状を付けてPOPを発送作業。最新版の「宛名名人」の使い方がまた変わったので、まごつく。検索とか基本的な使い方はあんまり変えて欲しくない。バージョンのたびに変えられるのはイヤ。でもまあ、なんとか、所期の目的は果たしたが。

 郵便局に行くついでに、これも久々に「翔竜」に寄って、卵チャーシュー麺と半明太ご飯。食い過ぎた。晩飯を抜こうかな。

 今日から書店さんに挨拶に回ろうかと思ったが、発売2日前はやっぱり早いし……「翔竜」でラーメンにニンニクを入れてしまったので、今日は止めておく。明日なら発売前日だし大丈夫だろう。

 帰宅して、プロット。こうすればいいと判ってきたが、肝心の「手」が思いつかず。

 

 そうこうしていると、光文社T氏より電話。ずっと前に小説宝石用に預けていた短編が、急遽掲載の方向に、と。たぶん誰かの原稿が落ちそうなのだろう。落ちなければまた掲載は延びるのかも。しかしまあ、ゲラが出たのでバイク便で送ると。

 こういうことがあったので、今日は書店巡りに出なくて良かった!

 ゲラが届くまでプロットをやろうとしたが、どうにも眠いので、ソファに横になって1時間ほど昼寝。

 18時近くになって、ゲラ到着。明日のお昼までに戻して欲しいと言われたが、見てみると誤字脱字のタグイばかりだったので、すぐ終わってしまった。

 FAXしようかと思ったが、メールで事が足りるので、3ヵ所の変更箇所を書き送る。

 そのゲラに、新聞記事のコピーが同封されていた。フジテレビの元映画プロデューサー・角谷優氏の連載。これはまとまって本になっているはず。

 その連載の「ビルマの竪琴」の仕上げにおけるトラブルについて。

 まあ、いろんな「オトナの事情」があるのだろうが、角谷氏の文章は、かなり事実と違っている。

 氏は「ほとんど編集の終わったセミオールを見たプロデューサーの一人がかなり辛口な感想を口にして市川監督が激怒」というふうに書いてあるが、これが違う。

 完成試写だったのだ。通常の上映が終わったあとの日劇東宝を借りて(これは異例。通常は現像所か撮影所の試写室で見る)上映し、その後、市川さんが住み込んでいた四ッ谷の料亭(昔は旅館だったが料亭に建てかわったのだが、奥さんの和田夏十さんを亡くして入院した市川さんは退院後、料亭になった一室に住んでいた)で打ち上げ、という段取りだった。

 有楽町から四ッ谷に向かう車中で、博報堂のAプロデューサーが「泣けませんでした」と言ったのが発端。

 たしかに、泣けない。その意味ではA氏は正直だったのだが、完成試写の直後に言ってはイカンだろう。というか、市川さんに面と向かって言う言葉ではない。これは、陰で言うしかない。まあ、おれはシナリオの決定稿直前の段階で「(日活版と構成を変えたので)水島の感情が繋がらない」と市川さんに言って(なんでもいい、忌憚のないところを言えと言われたから言ったのだ)、すっかりご機嫌を損ねてしまったのだが。

 完成試写の後に深夜の打ち上げ、と言うのも異例のことで、それだけ市川さんはこの作品の完成が嬉しかったのだろう。なのに。

 打ち上げの間、市川さんは我慢していたようで、何事もなく2時間ほど飲み食いして解散(それでも2時近かったはず)、というところで、市川さんが突然、大爆発した。その時点では、おれたち一般の仕上げスタッフは、車中でのやり取りを知らなかったので、市川さんの大激怒に驚いた。箸は投げるは皿は投げるは灰皿は投げるは火のついたタバコは投げるは、それはもう、口だけではない、大激怒。大の大人がこれほど感情も露わに激怒するのを初めて見た。しかもそれが、おれの師匠・市川崑だぞ。

 それから何時間激怒していただろう。記憶では、4時間怒りっぱなしだった気がするが……。

 おれは仕上げ段階では助監督兼製作進行で、スタッフのタクシー券を切ろうとしていたので、当然、その一部始終を見ていた。

 チーフ助監督は「市川崑・昭和の激怒史の中でも最大級だったね!」と言ってたのをアリアリと思い出す。

 とにかく、市川さんは喧嘩が上手い。会社側に怒って言い分を呑ませる光景は何度か見た事があった。勝てる喧嘩しかしない。黒澤さんみたいに喧嘩して決裂みたいな喧嘩はしない。しかし、こんな凄い光景は初めてだった。なんせ仕上げスタッフ全員の前での激怒だから。

 監督が「名前を外せ!」と言ったのは事実で、そのまま自分の部屋(ここは旅館ではなく料亭で、市川さんは旅館代わりに使っていた)に入ってしまい、我々がようやく帰れたのは明け方だった。

 たしかに、あの場に角谷さんがいれば、こういう事にはならなかっただろう。角谷さんは市川さんととてもいい関係だったが、博報堂とキネマ東京のプロデューサーは、市川さんの扱い方を全然判っていなかった。

 で、翌日は監督は休んだので、仮眠して出勤した我々はアオイスタジオの編集室に集まって、「どうなるんでしょうねえ」と喋っていた。その夜に、角谷さんとの会食があったのかもしれないが、文中にあるように「何事もなかったように収束した」のは、真っ赤なウソ。

 翌日から再編集が始まった。

「泣かせてやる!泣けるようにしてやる!」

 と言いながら、市川さんは再編集。当然、ダビングはやり直しで、音楽もテーマ曲ほか大きな部分の曲を新たに作曲して録音し直し。再編集が始まってその版の完成試写まで1ヵ月を要したと記憶している。その経費は1億円だったと別のプロデューサーから聞いた。

 その再編集に際して、演出部として意見を出そうというので、おれはシナリオ段階と同じ意見を出した。途中で回想が入る日活版の構成がベストであり、それ以外はダメだと思ったし、今でもそう思っている。和田さんのシナリオは計算され尽くした、改変不可能な完成度のものだったのに、それをいじってしまったのが失敗だったと、今でも思っている。

 が、そんな意見が通るわけもなく。

 編集で変えられることにも限りは有る。20世紀フォックスのダリル・F・ザナックが若い頃、駄作を編集で傑作に変えた、という伝説があるが、ハリウッドの場合、編集材料を山ほど撮っているので、いじれる範囲も広いが、日本の場合はそうではない。市川さんはそれでも、かなり多くの編集材料を撮りまくる方だが、泣けないものを泣けるものに変えるのは無理だろうと思った。

 音楽は大幅に入れ替えられて、山本直純作曲のオリジナルテーマ曲は現行の「埴生の宿アレンジ版」に差し替えられたが、音楽だけでも無理。

 結局、1億円かけても、あんかり変わっていない、というのが演出部みんなの感想だった。

 「ビルマの竪琴」は、日活版の方がはるかに素晴らしい。

 で、角谷さんとしては、会社に損失を与えてしまった事件について取り繕う必要があったので、「そのまま何事もなかったように収まってしまった」と書き、整合性を取るために、完成試写の後のトラブルではなくセミオールでの出来事にしたのだろう。ダビング前の事なら、さほどの大きなトラブルでもないわけだし。

 しかし、この間違った記述が通説になってはいけない。間違った歴史が残ってはいけない。

 おれが自分で体験したことだから、間違いは無い。 今は映画から足を洗っているので、 オトナのシガラミも何もない。

 ま、この件はけっこう有名な話として既に広まっているはずだが。

 角谷さんもフジに冷遇されて恨みだってあるだろうに、思う存分本当のことを書けばいいのに。

 で。

 晩飯を抜いてしまうのも寂しいので、カロリー計算をすると牛丼なら食ってもいいことが判り、外出。

 松屋で生野菜セットを食べる。

 ブラブラ歩いて帰宅。

 昨日のお好み焼きの油の匂いがまだするので、風呂に入る。今夜はバブルバスではなく普通の風呂。

 全身キレイにしたらスッキリ。

 NHK21時のニュースを見る。

 大谷投手の日ハム入りに星野や野村さんがイチャモンをつけているようだが、これは、キチンとした資料を作って彼を翻意させた日ハムを褒めるべきだ。カネや情熱だけではなく、キチンとした裏付けを持って交渉に臨んだ日ハムは見事だった。

 そんなに大谷が欲しければ、楽天も一位指名すれば良かったのだ。それを、本人の意思を尊重してとか言って逃げてしまっただけだろ。

 欲しい選手をキッチリ指名して、きちんと交渉して口説き落とす。それをやった日ハムは、フロントと監督ががっちり組んだ素晴らしいチームなんじゃないか?

 まあ、日本のドラフト制度自体に欠陥があるのは間違いないところだが。

 池田信夫が政治家のIQを話題にして結構荒れているらしい。池田信夫はヒトを怒らせて客を呼ぶ、文化人と自称するにはえげつなさ過ぎる芸風なんだから、放置しておくのが宜しい。

 しかし、アベのIQが低い、と言うのだけは同意するが。この男の演説を聞いていると、頭が良くないのがよく判る。

 で、とても眠くなってしまったので、23時30分、就寝。

本日の体重:91.25キロ

本日の摂取カロリー:1877kcal

本日の消費カロリー:日常生活+310kcal/5127歩

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コメント

くーたん、偉い!!

よく頑張った!!☆

そして、翔竜。

卵チャーシュー麺♪ 半明太ご飯♪

最後はぶっかけて食べたんですかね?(笑)

確かにボリューム満点ですが、

久し振りに僕も食べたいです!

急にお腹が空いてきた……。(´_`。)

そして、お疲れ様でした☆

【ざ・りべんじ】

12/10(月)発売だったんですね。

久し振りに竜二に会えて嬉しいです♪

「ざ・りべんじ」、正式には本日発売でございます。
何卒宜しくお願い致します。

半明太ご飯は、お店にも「最後はラーメンの残ったスープに入れておじやにすると美味しいです」と掲示があるのですが、僕はスープに浸した海苔で食べるのが大好きで……。

くーたんは頑張りましたよ。ま、深刻な病気を抱えてる動物も多いので、予防注射くらいで震えるな、とも思ったり……。

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