« 2012年9月23日 - 2012年9月29日 | トップページ | 2012年10月7日 - 2012年10月13日 »
6時過ぎ起床。
7時前起床。
睦月影郎氏の誹謗中傷は、事実無根なデマを繰り出して重症化しつつある。
氏は「大した冊数ではないのに刊行月を落とし、遊びの予定は死んでも守る、ということは作家の責任が問われると思います」という事実を故意に捩曲げた悪口を「ご指導ご鞭撻のつもり」と主張し、「悪口と解釈されるときがあって困ります」と言い張っている。
今回は、6月の刊行を守れずに7月にして貰わざるを得なかったが、遊んでいたが故に〆切が守れなかったかのような氏の言説は誤りである。
どうしてこういうネガティブ・キャンペーンじみたことをいわれなければならないのか、非常に困惑している。
調べてみると、3月以降、「悪漢刑事9/闇の流儀」を脱稿するまで、3月に引っ越しをしたり4月に猫が脱走して取り押さえたときに両手に全治1ヵ月の重傷を負って指が動かなくなったりしたが、氏が言う「遊び」とは4月に日光や横浜に行ったことと、歌舞伎やオペラ、映画を見た事を指すのだろうか?
「闇の流儀」を書き始めた4月に行った日光については、数年前から続けている「お水取り」だ。迷信だなんだと言いたければ言えばいい。
観劇についても、おれは学校でも師匠からも「いい芝居やいい映画を観ろ。それが勉強だ」と教わってきたし、それを学生時代から実践している。それを睦月氏の目には「遊んでいる」と映るらしい。
睦月氏はどうやら、芸術に全く理解がない人物のようだ。そういう人物が小説を書いている、という事がおれには驚きだ。
自分は興味がないから歌舞伎やオペラは見ない。それは好みだからそれでいいが、だからと言って観劇を遊びと断じて批判するという神経が理解出来ない。いや、常識を疑う。
横浜ではたしかに、半日遊んだ。しかし半日だ。半日遊んだ事を鬼の首でも取ったように批難されるとしたら、氏はさぞかし清廉潔白で瑕疵のない高僧のような完璧な生活をしているのだろう。
とは言え、〆切がクリティカルになりはじめてからは、観光地にも観劇にも行かず、仕事に集中していた。それはおれの日記を遡って読めば一目瞭然だ。アリバイ対策として詳細に、かつウソを交えず書いているので、どこかに行ったらそう書いてある。都合の悪いことは伏せたりしない。
氏の批判は、事実誤認をした思い込みによる、暴走である。
だから事実は、「遊び呆けていなかったが、今回は〆切が守れなかった」だ。それをどう解釈するか意見の割れるところだろう。遊んでもいないのに間に合わなかった方が罪が重い?遊ばず頑張ったと言えど、結果として間に合わなかったのはプロではない?
もちろん、何度も書くが、〆切を落とすことは良くない。それについては激しく反省している。
だが、今回は、どうにも難しいテーマを選んでしまって書き進めて作品として仕上げるのにかなり難航し、時間がかかってしまった。それを氏は、「遊び呆けて締切を守らなかった」かのようにデマを吹聴する。自分は毎月1冊以上書いているのに、年数冊しか書かないお前らが〆切を守れないのは言語道断だと指弾する。
小説家には多作するタイプと寡作なタイプがある。書いているものもそれぞれ違うし、1冊の分量も違う。それを睦月影郎氏は、自分の狭い価値基準に当てはめて、はみ出すモノを口汚く批難する。
あまりに乱暴かつ単純な論法で、まったくお話にならない。こういうのを典型的なナンクセとか誹謗中傷というのだと思うのだが。
そもそも氏は、我々に関するデマを垂れ流して貶めて、どうしたいのだろう?
こういう低レベルなネガティブ・キャンペーンもどきのナンクセの相手をするのは、もうこれで終わりにしたいものだ。あまりの次元の低さに、いい加減辟易しているのだ。
これで相手が黙るならおれもこれ以上は書かないが、またぞろウソやデマを書き散らすようなら、おれは今までのように隠忍自重も遠慮もしない。「自衛権の行使」である。
まあ、我々の悪評を捏造して編集諸氏に吹聴して足を引っ張ろうとしても、我々が書ける原稿量には限りがあるので、これ以上仕事が増えても応じられない。従って、氏の目論見は無意味なのだが。
で。
猫トイレの大掃除をして、先月分の税金関係の書類を整理して税理士さんに発送し、その帰りにトリカラ&カキフライ弁当を買って帰宅。食事をしてから仕事開始。
ロケハンが必要な部分は取りあえず後回しにして、その後の場面から書き出す。
書いていると、だんだんと調子が上がってきた。こうなると、こっちのものだ。弾みがつくと書くのも速くなる。
一段落したところで、外出の時間。
今夜は、初台の新国立劇場のホワイエで、ブリテンのオペラ「ピーター・グライムズ」のトークセッションがあり、それを聞きに行く。馴染みのない「現代オペラ」なので、観劇する前に勉強しておきたい。ブリテン財団のトップの人や演出家や指揮者の話が聞けるのは貴重だ。
駅で立ち食いそばを食べ、半蔵門線・新宿線と乗り継いで、初台。所用で外出していた相方と新国立劇場で合流して、ホワイエへ。
自分でも意外だったが、ブリテン=ピアース財団のジェネラル・ディレクターであるリチャード・ジャーマン氏の英語は結構理解出来た。判りやすく話してくれたからだろう。ブリテンの生涯をかいつまんで紹介し、ブリテンの作品についての解説。
世界的な演出家のウィリー・デッカー氏の話も判りやすかった。しかし、指揮者のリチャード・アームストロング氏の英語は難しくて全然判らなかったので、通訳頼み。
英国人ゆえか、ブリテンはオペラの演劇的要素を重視し、言葉を大切にした、というのが心に残った。
時間が押して、質疑応答は1問のみ。ブリテンのシリアスな作品ばかり話題になるが、楽しい作品もあるのに?という問いに、ブリテンのユーモアのある一面も紹介された。
資料をあたれば判る生涯とかの話よりも、もっと突っ込んだ作品解説とか、エピソードの話がもっと聴きたかった。
彼が育って大作曲家になっても住み続けたオールドバラは、荒涼とした海岸のある街らしい。その風景がブリテンにどんな影響を与えたのか。それを考えると興味が深まっていく。
かなり勉強になって、90分の予定が120分になって、終了。
オペラシティの「大戸屋」で夕食。おれはアジの開きの定食を食べた。脂がのって肉厚のアジは美味しかった。
22時過ぎに帰宅。
くーたんのご飯を出し、機嫌を取ってしばらく遊び、1時過ぎに就寝。
本日の体重:89.40キロ
本日の摂取カロリー:2089kcal
本日の消費カロリー:日常生活+α
7時起床。
相手が誰であれ対決するのは嫌なことだが、逃げていられないときはある。
この日記に、我々の合作について、きちんと記してアップする。
思えば、助監督を辞めて脚本を書いていたとき。「監督&脚本」チームとしてコンビを組んでいた相手からもさんざん言いたいことを言われたが、「仕事のために我慢するのがプロ」だと思って堪え忍んでいた。しかし、企画の売り込みなどは思わしくなく、経済的に困窮し、おれはサラ金に手を出して、瞬くうちに雪だるまと化してしまった。そんなある時、イライラしたその相手に「お前は疫病神だ」と言われて、キレた。
それからずっとコンビ解消のタイミングを虎視眈々と狙って、多方面(仕事の発注先とか)に迷惑のかからない最良の時を狙っていたら、気管支炎になって寝込んでしまった。
ここでおれは、相手から逃げ出した。当時はメールは一般的ではなかったので電話には一切出ず、コンビ解消の手紙を書いた。
その相手とはそれっきりで、おれは映画の仕事から完全に足を洗い、自己破産してバイトして、以前から思っていた、官能小説を書こうと思った。しかし、官能小説は自分にとって「最後の砦」みたいな意識(長年好きで読んでいたので、その趣味を仕事にすると、もう逃げ場がなくなる、という意味あい)があってなかなか書き出せずにいた頃、相方と知り合った。
相方はおれの尻を叩いてくれて、アイディアも出してくれて、自然と合作という形になった。
そして書き上げた原稿を、ネット上での知り合いだった現・馳星周氏(当時はカンフー映画が大好きな板東さん)に相談したりして、氏がもと勤めていた勁文社のグリーンドア文庫に持ち込んで、数ヵ月寝かされたあと、ようやくデビューできた。
それからしばらく、自己破産はしたが個人からの借金はきちんと返し続けた(友人関係を頼って借金したのに踏み倒してしまったら、恩を仇で返すことになってしまう)。
その借金の返済が終わるまで、相方は印税や原稿料の分配を受け取らず、おれの借金返済に全面的に協力してくれた。この恩は一生忘れることはない。
誰しも、キレる言葉・関係を断つ決定的な言葉、はあるのだ。
で。
以前から気になっていた、ロイヤルホストの朝食メニュー「エッグ・ベネディクト」を食べに行く。台風が来る前で。外はまだ晴れているし。
東武線に乗って、曳舟。駅でiPhoneを見ると、睦月氏よりミクシィ・メッセージが来たと表示されたので見に行ったら、そのメッセージは存在しなかった。タッチの差で削除されたのかもしれない。読めないモノは仕方がない。
10時30分ごろにロイヤルホストに入る。
「エッグ・ベネディクト」は三谷幸喜の好物。ニューヨークでは毎朝食べていたと朝日新聞夕刊の連載エッセイに書いてあった。で、おれはまだ食べたことがなかった。ポーチドエッグがイングリッシュ・マフィンに載っているようなものだが。
美味かった。「ロイヤルホスト風」と書いてあるが、どのへんがロイホ風なんだろう。玉子の上に濃厚なソースがかかっているところ?
美味いが、量は少ない。パンケーキを追加で頼もうかと思ったが、それをすると朝だけで1000kcalを越えてしまうので、我慢。
曳舟駅にあるお総菜屋で、コロッケのパック4つ入りを買う。台風とか災害の時にはコロッケを買うというのが2ちゃんねる流らしいが、それとは関係なく、揚げたてのカリッとしたコロッケが食べたくなったので。
帰宅して、コロッケを食べる。
美味い。久々に揚げ立てのカリッとしたコロッケを食べた。
で、今日こそ「第3章」に入るが、どうも小説を書く気分にならない。台風が迫っていて気圧が下がりつつあるからか?まあそういうことにしておこう。
ソファに寝転んで、「MacPeople」の9月号から最新の11月号までを読む。ずっと忙しくて目を通していなかったのだ。
11月号には、iOS6のマップについて、はっきりと批判的記事が載っていた。Mac系の雑誌やサイトは、アップルを批判するのを避ける傾向にあるので、今回のマップの不出来というか失敗についてはっきりした批判は出ていない。しかし「MacPeople」はきっちり書いた。
空はドンドン雲が増え、その雲も分厚くなっていく。
遊んでばかりもいられないので、「第3章」のアクション場面に必要な資料をネットで探すが、決定的なものはない。行こうと思っていけない場所ではないので、これはロケハンしたほうがいいな……あらまし書いておいて、推敲の前にロケハンして加筆訂正するか。「涼次1」でアクアラインを舞台にした時のように。
夏休みが、子供の頃の記憶と強烈に結びついているように、台風についても、子供の頃の記憶が鮮烈に蘇る。四国・徳島で育ったので、夏の終わりは台風シーズン。学校が休みになるかどうか、とか、普段とは違う異常事態が発生する緊張感にワクワクしたものだ。実際に大きな被害を受けなかったので、そんな呑気なことを思うのだ、ということは判っているが、なんせ、子供の頃の記憶なもので。
テレビをつけると台風情報がぶっちぎりで流れて、緊張感が否応なく高まる。これは、怪獣が日本に向かって進撃してくる、あの感じとまったく同じ。だから金子修介版「ガメラ」第1作のテレビの使い方にはドキドキワクワクして「金子修介は完全に判っている!」と劇場で叫びたくなるほど感動して興奮したものだ。
18時過ぎからずっと台風情報を見る。しかし、思ったほどには東京というか足立区千住地区への風雨は凄くはなかった。雨よりも風がきつかったが。エアコン室外機に被せた「日よけカバー」が飛んでいきそうでハラハラした(飛んでいくのはいいが、他所の窓ガラスを突き破る心配があった)が。
夕食は、レトルトのハンバーグに野菜サラダにポテトサラダにミックスベジタブルにコーンクリームスープにトースト2枚。
テーブルをきちんとセッティングして一人で食べると、どうしても「2001年宇宙の旅」のボーマンが「あの部屋」で一人で食事するシーンを思い出す。ワイングラスは倒さないから、部屋の向こうにスペースポッドが鎮座していることもないわけだが。
台風情報は同じ事の繰り返しなので、途中、「世界の果てまで行ってQ」とか「アカン警察」とか「大食い選手権」とかも見る。「大食い選手権」は、以前はよく見たが、今はもう、結構ですな。あのナンセンスさへの面白みも失せた。
しかしイモトの頑張りは本当に感動する。あのマッターホルンに登頂しちゃったんだぜ!次はK2なの?
「ビフォーアフター」は毎回思うが、骨組みまで解体するなら新築した方がいいじゃん!と思うのだが。建築基準法とかの兼合いで、あくまで「改築」でなければならないという縛りがあるならともかく、番組的に「改築」と言うことにしなければならない、という感じなのがなあ。
23時を過ぎて、高校の後輩Aから電話。彼は徳島の消防本部に勤務していて、職場からの電話だった。緊急事態かと思ったら「今仕事が終わったけん」と。背後で緊急無線がどんどん入る様子がもの凄く臨場感があった。用件は、「原作を越えたドラマ『鹿男あをによし』の再放送が始まるでよ」ということだった。
彼とはいろいろ話が弾んで、「日本に二大政党制は合わん。戦前も失敗したし」「次の総選挙で自民党が政権奪還するというのはまだ早計と違うんデ」(野田と安部の支持率は似たり寄ったり)などという話になる。
台風が去ってしまうまで起きている事にして、NHKの台風情報を見るが、やっぱり飽きて、BSのチャンネルをザップしていたら、スカパーのキャンペーン番組で、中川家・礼二と六角精治が鉄道ネタをやっていた。
考えてみれば、おれは乗り鉄でもないし撮り鉄でもないし……「食べ鉄」だ。中距離にのったら絶対、駅弁を食う。列車に乗って食べる駅弁は最高のご馳走だ。凝った弁当より、普通の幕の内。冷えて湿気た海老フライが好き。
ネズミのオモチャを新調したので、これが大好きなくーたんとじっくり遊ぶ。くーたんが飽きるまで遊んでやる。
風も収まってきたので、1時過ぎ就寝。
本日の体重:88.95キロ
本日の摂取カロリー:2405kcal(コロッケを食い過ぎた)
本日の消費カロリー:日常生活+α
« 2012年9月23日 - 2012年9月29日 | トップページ | 2012年10月7日 - 2012年10月13日 »
最近のコメント