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2013年2月 6日 (水曜日)

雪が舞っている〜第3章アガリ〜ロバート・キャパ

 7時起床。

 雪が舞っている。

 こういう時は冨田勲のドビュッシーを聴くに限る。

 ついでに、ウチにある冨田勲のCDをあれこれ聴きつつ、朝のモロモロ。

 「新日本紀行」は、大友/東響の演奏はホルンにアクセントをつけすぎているが、千葉の少年少女オケの演奏(放送録音に準じて素直な演奏)よりもしみじみと味わいがある。

 トーストとゆで卵の朝食の後、仕事開始。昨日終わらなかった「第3章」をなんとしても終わらせなければ。出来る事なら15時ごろには終わらせて、テニスにも行きたい。雪が止んでいるなら。

 その雪は、積もる気配はない。とはいえ、降りしきる中外出するのは嫌だねえ。

 「第3章」は、濡れ場。濡れ場は、腰を据えてじっくりと書かねば。

 しかし、トシとともに濡れ場を書くのがキツくなってきた。

 昼は、ご飯を炊いて、まず、白菜の漬け物で炊きたてご飯を食べる。

 う、美味い!こんなシンプルな食い物がこんなに美味いとは!ご飯も、白菜の漬け物も、両方美味い。

 それプラス、コンビニで買った「坦々胡麻鍋」を温めて食う。アルミに入った安い簡単なべセットだが、けっこう美味い。まったく侮れない。

 昼間だし、白いご飯を思いっきり食う。

 うう、満腹。

 その結果と言うべきか、ここ数日溜まっていたものがすーっと消えて気分爽快。どうも白いメシ効果とでも呼ぶべきものが作用したとしか思えない。明治期の海軍で、脚気を防ぐために白米を禁止したら「メシを食わせてください」と水兵たちが懇願したと。その気持ちがよく判る。ヨーロッパ一人旅をしたときも、1ヵ月ごとに禁断症状が出たもんなあ。あの時はメシと言うより、醬油の禁断症状だったか。

 とにかく、「七人の侍」の勘兵衛ではないが、「この白いメシ、おろそかには食わんぞ」という気分。

 食ったら大満足で、仕事が捗る捗る!千人力。バタピーでもダメだったが、白いメシにこれほどのパワーがあったとは!

 雪は止んだが、仕事は終わらない。ノッてくると予定したページ数を超えて濡れ場が続く。

 仕事を中断してテニスに行く気はない。それにヘロヘロに疲れているので、テニスをしても惨憺たる結果になるだろう。休むことにした。

 休んだら、その分、時間が出来た。

 ちょっと休憩。ソファで寝ていると、くーたんがやって来て、例によっておれの脚の上に陣取って、一緒に寝る。

 この、一緒に寝る事に、大きな意味があるんじゃないか。くーたんにとっては愛の確認をする大切な事のようだ。おれはもちろん、一緒に寝ると、なんともいえず幸せな気分になるし。

 しばし寝て、仕事再開。

 21時過ぎに、なんとか終了。

 一昨日は20ページ書いて頑張って、昨日はほとんど進まず、今日は20ページ書いた。毎日20ページ書けたら、凄いことになるだろうなあ。まあ無理だけど。

 風呂に入る。冬で1日ずっと部屋にいても、毎日風呂には入るべきだ。トシを取ってくると特にそう思う。

 で、風呂から上がってサッパリしたところで、腹が減った。 

 夜はお茶漬けでも食べようと思っていたのだが、一日中炭水化物特集になるのも宜しくないだろう。じゃあ、何を食べる?野菜と肉か魚?今から買い物に出るのも億劫だし、ここでペースを乱したくもない。出前してくれるモノは、弁当でもラーメンでも寿司でもカレーでもハンバーガーでも、炭水化物がごっそりあるし。

 コーンフレークだってほとんどが炭水化物だが、カロリー的には一番低いので、これにする。

 一息ついたところで、「第3章」をアタマから見直す。相方のメモで書き忘れていたことがあったので、書き足す。

 まあ現段階ではこれでいいと、相方と祥伝社M氏に送る。

 税理士の先生から、まだ数社分の支払い調書が来ていないとメールを受けたことを思い出し、その数社にメールを出す。こういう事は電話の方がいいんだろうな……。

 23時になって、今日は完全に寝不足だし、とっとと寝ようと思いつつ……1章上がった快感を味わいたくて、音楽を聴きつつ本を読むことにする。と言っても、本は久住昌之の「ちゃっかり温泉」。疲れているので重い本も資料本も読みたくない。仕事を中断して近場の温泉に浸かりに行って、ちょっとしたモノを食って帰ってくる、という「日常ノリ」本が好ましい。しかし久住さんは、日帰り温泉やスーパー銭湯で、子供の頃の想い出に浸る。それが妙に感傷的で、染みるのだ。

 音楽は、ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの「第九」。録音はいいけど、演奏的にはちょっと合わない感じ。おれにはショルティ/シカゴの最初の録音が染みこんでしまっている。

 でも、久々にゆったりした気分に浸れた。

 で、もう一曲、と掛けてしまったのが、マタチッチ指揮チェコフィルの、ブルックナーの7番。これがいけなかった。

 荘厳にして冷徹。石造りの巨大な大聖堂で底冷えのする寒さに耐えながら厳しい音楽を聴いている気分。マタチッチの語り口は優しいのだが、ブルックナーが極めて厳しいのだ。

 そのせいか、ネットで「イースターで盛りあがろう」的な記事(←リンク)を見つけて、大激怒。恵方巻き、ハロウィンと来て、今度はイースターかよ!このバカ記事を書いたヤツは「何でも盛りあがれば楽しい」とかほざいているが、こういう無定見無教養無節操なヤツが商売人にまんまと騙されて無駄な散財をして喜んでるんだなあと呆れた。いや、本人だけが無駄なことをしているだけなら「コイツ、バカ」と笑っていればいいが、こういう記事に感化されるバカも多いだろうから、バカの輪が広がっていくのだ。

 それにしても、イースターか。

 ハロウィンの時期に、「商売人どもは、次は絶対にイースターに目をつけるに違いない」と思っていたのだ。そうしたら、案の定。

 ジュディ・ガーランドのミュージカルに「イースター・パレード」という傑作もあるし、知名度で行けば、次はイースターだろうと思っていたのだが……。

 情けないやらあほらしいやらで、脱力。

 いや。

 どうせなら、バカに怒るより、仕掛ける側に廻る方が楽しいかも。

 本が売れない昨今、本を作る側としては、大切な人に本を贈るという美しい行事、「サン・ジョルディの日」を流行らせよう!

 人工的な行事を流行らせるなら、本を贈るって、とても美しいじゃないか。大口開けて太巻きを食ったり、仮装してバカ騒ぎするより、義理チョコを買わなきゃいけなくてイライラするより、ずっとスマートで知的で格好いいぞ。

 この「サン・ジョルディの日」は、かなり前に書店組合が流行らせようとして失敗した経緯がある。

 

 4月23日。この日が「サン・ジョルディの日」

 国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) が世界図書・著作権デーに認定した日でもあるし、日本では、「子どもの読書活動の推進に関する法律」の10条において、子ども読書の日にも定められているぞ!

 ということで、おれは今年から、「サン・ジョルディの日」を勝手に盛り上げることにした。みなさん、4月23日は本を贈りましょう!

 で。

 NHKで、沢木耕太郎がロバート・キャパの1枚の写真の謎に迫ったドキュメンタリーの再放送をしていて、それがあまりに面白くて、最後まで見てしまった。

 スペイン内乱時に撮られた「崩れ落ちる兵士」は、死の瞬間を捉えた写真史上最も有名な1枚とされている。

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 が、この写真にはいろいろと「謎」がある。それを沢木耕太郎が解き明かしていく(すでにスペインの新聞「ペリオディコ」が解いていたのだが)。

 最新技術を使って写真を解析していくと、これは実際の戦闘時に撮られたものではなく、訓練の時に足を滑らせて尻餅をつく寸前の写真であろうと言うことが判り、さらに、この写真はロバート・キャパが撮ったものではなく、一緒に共和国軍に加わって戦場の写真を撮っていた恋人のゲルダ・タローが撮ったものである(ネガのサイズが違っていて、それはキャパの使っていたライカではなく、ゲルダが使っていたローライフレックスである)ことまで断定してしまった。

 しかも、ロバート・キャパとは、彼(ハンガリー人、フリードマン・エンドレ・エルネー……ハンガリーの人名表記は正式には苗字が先に来る)とゲルダ・タローの共同の名前であり、それは売れない写真家フリードマンを売り出す彼女の作戦でもあったと。しかも、この「崩れ落ちる兵士」がフランスの写真誌を経て「LIFE」に掲載されて、この写真と撮影者とされたキャパが一躍有名になった時、ゲルダは戦場で死んでいた……。

 この写真のネガは紛失したとして、キャパ自身もあまり語っていない。が、オリジナルネガから焼かれた最初のプリントと思われるモノがMOMAに保存されている。そのオリジナル・プリントを解析した。

 沢木耕太郎は、この写真で有名になってしまったキャパは、重い十字架を背負ってしまい、「自分の手で、この写真以上の決定的な1枚を撮らなければならない」という義務を自分に科したのではないか、と推測する。その結果生まれたのが、ノルマンディー上陸作戦の際に撮られた、一連の迫真の戦場写真群だったのではないか。命を投げ出してシャッターを切ったのではないか。

 それは、写真家として、なのか。それとも、恋人ゲルダを思ってのことだったのか。

 この〆は、とても重くて、心に響いた。

 ノックアウトされましたな。

 真実に肉薄する過程がサスペンスたっぷりで、謎が科学的に解明されていくのもゾクゾクする。と、同時に、キャパが背負ってしまった大きな問題についても。死に場所を求めるかのように戦場写真にこだわったキャパの気持ち……。

 ドキュメンタリーとして、素晴らしい。傑作の1本と言えるのではないか。

 1時過ぎ、就寝。

本日の体重:90.85キロ

本日の摂取カロリー:1749kcal

本日の消費カロリー:日常生活程度 

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