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2013年3月14日 (木曜日)

赤坂歌舞伎「階段乳房榎」にMETライブビューイングの「リゴレット」の豪華ハシゴ

 7時過ぎ起床。

 朝のモロモロをして、ポタージュ・スープにロールパンのブランチを食べていると、もうお昼。

 今日は赤坂ACTシアターでの赤坂歌舞伎「怪談乳房榎」を見に行く。相方は七之助の大ファンだが、おれは勘九郎を応援したい気分。快楽亭を通じて中村屋の番頭さんに席を取って貰った。

 相方と待ち合わせの駅まで歩く。普段は自転車を使うのだが、今日から歩きを励行。でも、歩いても10分程度だった。

 で、千代田線経由で赤坂。

 この演目は、快楽亭の落語「開田乳房榎」であらすじは知っているので、筋書きは買ったが事前に読まず。まあもとは三遊亭円朝作の落語なんだから予習しなくても判るだろう。

 しかし三遊亭円朝って人は、凄いよねえ。一人でこんなに後世に残る「新作で名作」を作った人は他にいないんじゃないか?

 勘九郎は、声も口跡も芝居も勘三郎にそっくり。もっと太って愛嬌が増せば、父親そっくりになる。それが役者にとっていいか悪いかというハナシはあるとは思うが、とにかく達者。しかも獅童相手にアドリブというかくすぐりも巧い。当人は父の葬儀の時に「なんとか助けてください!」と悲痛な声を上げていたが、役者としては大丈夫なんじゃないの?そりゃもっともっと父親に教わりたいことは多かっただろうけど……。

 七之助は「しどころ」が少ない役で気の毒。これなら、歌舞伎座で演るなら、七之助の踊りを加えたところじゃないか?

 で、勘九郎の早変わりが、とにかく見事!特に、通りすがりの人と擦れ違うと一瞬で早変わりしてしまうマジックにはビックリ。こういうのも歌舞伎の楽しいところ。

 正助と三次という、どっちも勘九郎の役同士が戦うところは、相手役の巧さと相まって、どっちがどっちやら判らない。

Akasaka

 本水を使った見せ場も迫力満点。

 ラストは、普段はやらない、「乳房榎」前での悪役・磯貝浪江(獅童)が正助・師匠の遺児に討たれる。

 で、きったはったが突然終わって「今日はこれきり」で締める。ここまでやったのなら浪江が斬られて死ぬところで終わっても、と思うが、そのへんがおれの素人の感覚なんだろうな。ここで「お芝居でした」と終わるのが歌舞伎らしいのだろう。

 勘九郎も良かったが、獅童も良かった。色悪と言うより悪党という感じだったが、なんか、立派になった。

 で。

 14時開演で17時前には終わったので、前にバスで通ってとても感じが良かった、渋谷の神山商店街を歩こうかと言っていたのだが、東銀座に行ってMETライブビューイングの「リゴレット」を見てしまおうか、と言う事になる。「リゴレット」は明日観る予定だったのだが、どうせ都心に出てきてるんだからまとめてしまおうと。

 東銀座に出て、歌舞伎役者御用達の喫茶「YOU」に入って、定評あるオムライスを食べ、これも定評のあるスパゲティ・ナポリタンをシェアする。

 その後、東劇へ。

Rigolleto

 この「リゴレット」は大胆にも舞台を1960年代初頭のラスヴェガスに移した演出だが、これが見事にハマッた。話が実に判りやすいし、身近に感じた。「デューク」という通称を持つ大物って現実にいそうだし……。

 「ラット・パック」というシナトラ一家と政界やマフィアとの黒い繋がりを描いたテレビシリーズがあったらしい。それに触発された面も大きいと思うし、そういう下地をうまく利用したという意味で商業的にもとても利口な戦略だなあと、まず驚嘆。

 「デューク」の取り巻きの役作りは実在したディーン・マーティンなどをモデルにしたと演じる当人たちがいい、実にまったく楽しい。

 この舞台イメージには、明らかにジーン・ケリーの「雨に唄えば」の中の「ブロードウェイ・バレエ」のセットのイメージがある。(↓は「雨に唄えば」から最大のスケールで描く「ブロードウェイ・バレエ」)

Bm


 第二幕には「007ゴールドフィンガー」の殺し屋オッド・ジョブみたいなのも出て来るし、いろいろと趣向が楽しい。

 退廃とアンモラル、セックスと酒の享楽の世界を描くのなら、1920年代のハリウッドの方がピッタリだと思う。「ハリウッド・バビロン」に描かれた、スキャンダル満載の世界。大スターが絡んだ殺人事件が幾つかあったし、後年右派の頭目のようになったセシル・B・デミルは煽情的で残酷な映画を多作していたし……しかしまあ、そういうのは映画マニアなら知っているけど一般にはイメージが共有されていないので、ラスヴェガスというのはとても判りやすい設定だろう。

 「デューク」の取り巻きの一員だと思っていた毒舌芸人のリゴレットは、その毒舌が過ぎて仲間から攻撃の対象になってしまう。これ、学校の「いじめ」に置き換えられる気もする。

 時々字幕が「映画スター」とか、オリジナルにはありえない言葉が表示されて、歌詞も変えてしまったのか?それは御法度だろ?と思ったが、それは翻訳上「演出家の意図を尊重した」からということだった。

 演出の奇抜さに目を奪われてしまったが、歌手陣は強力。

 リゴレットのジェリコ・ルチッチ、デュークのピョートル・ペチャワ、そしてジルダのディアナ・ダムラウはもう最高の出来!他の歌手も絶好調。

 素晴らしい!

 演出も突き抜けて(トップレス……乳首は隠していたが……のポールダンサーが登場したり)いるが、あくまでオリジナルの世界を尊重している。そして、この方が判りやすいし、テーマを身近に感じる。

 いやあ、堪能堪能。

 帰りは、新しい歌舞伎座の出入り口から日比谷線に乗ったが、開場前の歌舞伎座地下ホールは広々していて素晴らしい。乗り換えも格段に便利になった。特に雨の日とか、正面入り口の前で待つことがなくなった。

Img_1046

 で、5月大歌舞伎の松竹歌舞伎会先行予約がすでに始まっていて、昼の部の安い席はもう残ってないだろうな、と思いつつ調べたら、ほとんどの日がガラガラ。以前はこんなことなかったぞ!値段が上がってしまったこともあるが、やっぱり、勘三郎と団十郎の死が大きいのだろうか……。

 

 帰宅して、5月歌舞伎昼の部のチケットを取る。三等Bも買えたが、せっかくだし三等Aにした。

 明日、新しいiMacが来るので、今夜のうちにバックアップを取っておこうと思ったら、なかなか始まらない。そのうちに画面がブラックアウトしてしまった。やっぱり不調。

 くーたんと遊んでいたら2時になってしまった。しかし歌舞伎とオペラのゼイタクなハシゴで、目が冴えてしまって眠れない……。

 ベッドの中でしばらくiPhoneをいじって、就寝。

本日の体重:92.65キロ

本日の摂取カロリー:2347kcal

本日の消費カロリー:日常生活+490kcal/8343歩

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