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2013年7月29日 (月曜日)

〆切最終攻防戦

 6時前起床。

 曇り。なんだか梅雨みたいな天気が続く。

 朝のモロモロを済ませて、祥伝社M氏にメールを書く。最終章だけもう1日貰えないかというお願い。最終章までは推敲済みの原稿データを〆切前に送るのでなんとか、と。

 「あまちゃん」は、出色の出来だった。とにかくキョンキョンが凄い。というか、怖い。アキじゃ無くても「異様な緊張感」にぎゃーと叫びたくなるほど。

 「アサイチ」の司会の二人もビビっていた。

 で、仕事。

 とにかく、書く。

 途中、厚切りトーストとゆで卵のいつもの朝食。

 書く。

 山口・周南市のあの事件の容疑者が逮捕された1分後に、容疑者が飼っていた犬が死んだ、と言う記事に、衝撃を受けた。

 犬と人間の絆というものは不思議なものがある。今回も、この犬と容疑者には、それだけ特別な、深い繋がりがあったのだろう。容疑者はとても大切にこの犬を育て、愛していたんだろう。だから……。

 犬は心臓発作を起こしたらしい。

 なんとも悲しいが、同時に感動して考えてしまった。

 ネコだとこんな事は無い、と思って気が楽だけど、室内で一緒に暮らしていると、ネコだって犬みたいにこっちの顔色を窺って、人間と強い絆を感じさせることは大いにある。犬とは違った形で、人間との繋がりを表現することはあるはずだ。

 富士山の山頂に迷い犬が、というニュースもある。しかし、飼い主と一緒に登頂して、その飼い主が犬を見失ったまま下山するか?

 信じ切っていた飼い主に、この犬は棄てられてしまったんじゃないのか?

 以前、千葉・富津の公園の駐車場で、飼い主に置いていかれてしまったらしい犬がオロオロして飼い主の車を必死で捜していた。

 その可哀想な姿が今でも目に焼き付いている。

 人間は犬にひどいことをしてきたのに、犬は人間に代わらぬ忠誠を尽くしてくれる。

 いずれ、人間は、犬に復讐されるんじゃないか。

 その中で、犬を愛している一部の人間は、犬に庇われて……という話、どこかで読んだ気もするが。

 昼は、冷蔵庫に「夏野菜カレー」があるが、他のモノが食いたい。しかし雨も降っているので外に出るのは面倒。サイフには700円しか無いから出前は無理だなあと一度は諦めたが、「出前館」サイトにはポイントがかなり貯まっていて全然使っていない。お店の人には現金にならなくて悪いが、これを使わせて貰おう。

 ということで、「出前館」を通してお弁当屋にメンチカツ弁当とミニサイズのお弁当を注文。ポイントを使うと60円で済んだ。

 弁当が来るまで仕事。

 で、12時40分頃、お弁当が到着。60円を渡すが、今どきコドモの駄賃にもならない。ちょっと申し訳ない。

 そう言いながら、メンチカツ弁当を食う。

 食べながら「あまちゃん」の再放送を見る。二度目だと、薬師丸ひろ子のウケの芝居が凄く巧いのが判る。1回目だとキョンキョンの攻めの芝居にばかり目が行ってしまうが、薬師丸ひろ子の「ほんわかしたイライラさせる芝居」が巧いので、キョンキョンの怒りが引き立っている。

 この二人の演技戦は凄い!

 今回は「無頼鮨」だけの場面で、その意味では舞台みたい。

 ネットでは相米慎治を引き合いに出す人が多かったらしいが、相米さんの特徴はワンシーンワンカット。しかし細かくカットを割っていたから、なにが相米調なのかおれには理解出来ない。まあ、相米さんの演出は映画の特性を否定したもので、おれは好きではないのだが。

 映画とはカット割りである。それを否定すると、映画の最大の武器を放棄したことになる。その意味で、晩年の溝口健二もワンシーンワンカットに近い長回しを多用していて息苦しかったし、演出スタイルに自分が縛られて自由じゃないと感じた。初期の三谷幸喜も「カットが割れない」という理由で長回しを好んでいたが、アレも辛かった。相米慎治に至っては、無理矢理ワンシーンワンカットに詰め込もうとしていて、映画そのものをぶちこわしていた例が多すぎる。

 ヒチコックが「ロープ」で実験して1作で否定したように、映画はカット割り、カット繋ぎが最大の武器なのだ。ロングショットにアップが挟まることによってリズムが生まれるし、「モンタージュ」が使える。カット割りを否定してカメラ移動に頼る「フレーム内編集」には限界がある。

 相米さんには「雪の断章」という大失敗作があって、これは16シーンワンカットという無茶なことをやった。東宝の第8という特大ステージ一杯にセットが組まれて、手持ちカメラが移動車やクレーンに乗り継いで、セットをぐるっと一周する。

 助監督時代にそのリハを見学したが、見物する分には「撮影のアクロバット」そのもので面白かったが、チーフ助監督のNさんは「こんなの、映画ゴッコだ!」と吐き捨てていたし、完成作を見てもそう思った。なにより、16シーンをワンカットで描く意味がないのだ。そういう映像アクロバットを見せ場にするだけの意味しかない。

 映画ファンなら興味があるが、一般の観客にとっては何の意味もない。画面は揺れる(ステディカムは用意されていたが、専任のオペレーターが扱わないと使えない。日本の場合、カメラマンが自分でカメラをオペレートするので、使われなかった)し、相米さんがイメージした映像効果も出なかったに違いない。

 ま、そういうわけで、今回の「無頼鮨」の場と相米慎治にはまったく何の関係もないと言うことを、熱く書いてしまった。

 仕事を続ける。

 今回の全編を通してのクライマックスの1つ(最終章にはクライマックスが詰まっている)を、工夫しながら、なんとか書き続ける。

 ミニ弁当を食べる。小さなハンバーグと海老フライ、少しのご飯。これ、子供用だったのね。

 仕事を続ける。

 風呂に入っていなくて全身がムズムズするし髭も伸びて嫌な感じになったし、難しい場面に差し掛かったので、風呂に入ってスッキリすることにした。

 で髭も剃って、スッキリ!

 仕事を再開。

 

 16時過ぎに、祥伝社M氏から電話。

 検討の結果、8月末の刊行予定を10月刊行にしたい、との事。

 今まで、最終章だけ1日遅れで、と言うことは何度もあったし、それはなんとか許容範囲だと思ったのだが……。

 今回は7月31日一杯がこちらの持ち時間で、8月1日の朝から編集作業を開始して、と当初からギリギリのタイト過ぎるスケジュールで、何かが欠けても予定通り進行しない、ギチギチのものだったと。お盆休みが挟まるし、表紙デザインも校正も、すべての工程がギリギリ以上の無理矢理進行だったのだろう。

 しかも今回は、各章をM氏に送っていて、直しのご相談をというフレーズがメールに記されて返ってくることが多かった。ゲラで大幅に手を入れたり差し替えしたりすると、ギリギリの時間のないところでやっていると事故に繋がるし、打ち合わせ不足で直しが不充分だったり間に合わないこともある。

 今までずっとオセオセのスケジュールでやって来て、満足に直しの注文も出せなかったという編集サイドの不満もあったのかもしれないし、仮に〆切を守れても、ゲラの段階で「今回はもうちょっと時間を取ってじっくり直しましょう」ということになったのかもしれない。

 31日に向けて大車輪でやって来たので、刊行日がずれると言うことは残念至極だが……作品の熟成を考えると、もう少し時間が欲しい、アタマから読み直して熟考したい、という願いはおれにもあった。

 こういうところで名前を出すのは申し訳ないが、百田尚樹さんは3ヵ月かけて第1稿を書き、同じくらいの時間を使って徹底的に書き直すらしい。それはスティーブン・キングも同じようなことを書いていた。そういう時間があるのは羨ましいなあ、と思っていたのだ。初校・再校で可能な限り手を入れるが、時間がないと気力が萎えてしまって、流して読んでしまったりするし……。

「10月刊ということにしてご迷惑にはならないのですか?」と訊いたら、「それは大丈夫です」という返事が返ってきた。心配させないという配慮だったかもしれないが、こういう事態を想定していたということかもしれない。

 昨年、〆切を落としてしまった事があったが、あの時は「なんとかならないか」とけっこう大変なことになったし、申し訳ないという思いも募った。今回はそれとはちょっと違う。と、思う。

 刊行は延ばすが、第1稿は予定通りくださいということで、〆切は1日だけずれた。

 もっと早く書けていれば……とは思うし、その意味ではM氏をはじめ、祥伝社の方々にはまたご迷惑をかけてしまう事になってしまうけれど、これが限界だ、とも思う。速いペースでアベレージ以上の作品を生み出せる先生方は凄いと思うし、人間業じゃないと思う。おれが親しくさせて戴いている方々は、そんな人間じゃないような方々ばかりだが……残念ながら、おれはそうじゃない。それでも今年は書くスピードも上がってきて、いけるかもと思ったりしたんだが……。

 電話を切って、しばらく、いろいろと考えたが、前向きに捉えることにして、相方に結果を報告する。

 とにかく、書く。最後まで書かねば。

 クライマックス1をなんとか書き終えて、ここまでを相方に送る。

 ユンケルを飲んで、第2クライマックスまでなんとか書こうと思っていたが、今日はここまでにしておこう。第2クライマックスとそれに続く、今回最大のクライマックスを書くには、もうエネルギーが無い。

 ソファにひっくり返って、しばらく休息。なんだか心臓がバクバクいってる。興奮しているし、いろいろと感情を抑制しているのが心臓に来てる感じ。ま、とにかく1度書き終えたら、解放されるだろう。一度書き終えてアタマから読み直せば、夢中で書いていて見えなかったことも判ってくるはず。

 しかし、ぐったり。

 だが、腹が減った。

 ここで、ぴん・ぽん・ぱん、と例の音が頭の中で鳴って、おれ自身の姿がアップ、ミディアム、フルショット、と遠ざかったぞ。

 そうだ。メシを食おう。

 井ノ頭五郎に変身だ。

 夕方のTBSのニュースで森田さんが「近くからウナギのいい香りが……宮川のウナギなんですけどね」と言っていたので、というわけでもないが、ラストスパートのために精をつけようと、ウナギを食うことに決めた!とは言っても鰻屋は高いので、「すき家」で。

 2枚乗った「特うな丼」を食べる。今年始めてのウナギ。

 美味い。

 高い鰻屋のうな重はもちろん美味いけど、おれにはこれで充分すぎるくらい美味い。

 そういや宇奈ととのうな重も安いけど……。

 ウナギが食べられなくなるのは残念だけど、安くして採り尽くして絶滅するのは困る。絶対量が減ってるんだから、高くなるのは仕方がない。老舗の鰻屋さんが潰れるのは残念だが、売り物が無かったり高くなりすぎての結果なら、どうしようもない。

 とは言え、すき家とか吉野家の鰻丼は、どうして安いんだ?

 ここんとこ、胸焼けが続いているので、太田胃散を買って、帰宅。

 録音しておいた「きらクラ!」の先週分を聞く。小菅優さんがゲストの回。

 2時間ゆっくりと、うとうとしながら聞く。

 トゲトゲしていた心が緩む感じ。

 ニュースを見たりして、BSで今日3度目の「あまちゃん」を見る。この回は録画する。

 放送を待っていると、動物写真家・岩合さんの「世界ネコ歩き」(だっけ?)をやっていた。

 子猫がピーピー鳴いているのを、くーたんが凝視。

 以前のテレビだと、画面に何の興味も持たなかったくーたんだが、ハイビジョンの液晶テレビに代えた途端に、画面に釘づけになる事が多くなった。それだけリアルな画像なんだねえ。

 

 で、「あまちゃん」。3度見てもやっぱり凄い回だった!しかし……鈴鹿ひろ美って、本当にまったく真相を知らないんだろうか?知ってて徹底的にトボケてるんじゃ無いの?

「自分の歌声が違うって、そんなこと、判らない方がヘンでしょう?そう思わない?」とか言い出しそうではないか。そういうドンデン返しがありそうな気もするんだけど……。

 23時30分、就寝。

本日の体重:92.45キロ

本日の摂取カロリー:2589kcal

本日の消費カロリー:日常生活+α

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