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2013年11月24日 (日曜日)

頭と心と肉体の経年劣化を真正面から考える

 6時30分頃起床。

 快晴。

 くーたんの世話をしてから、2日分の日記を書く。

 OSXをバージョンアップしてから、撮った写真のサイズを変えるのが凄く難しくなった。以前は「プレビュー」を使えば簡単に出来たのに、今は表示されるサイズにならない。

 そんなこんなで、楽しかった1日目の分をアップして、問題の2日目を書いていると相方から電話。

 いろいろ話して反省の弁を述べたが、「もうドライブは止めましょう」と言われてしまった。

 これは結構ショックな発言で、なんというか、人間の機能の一部を停止しろと言われたようなと言うか、もっと考えると、男性機能に関る部分を否定された感じ。

 よく、男にとって車の運転はセックスに通じるものがあると言われていて、おれは全然そうは思わなかったのだが、いざ言われてみると、なるほどそう言うことなのか、と合点がいった。なんかその、不能宣告みたいな、というか。

 相方がそう言うのは、無理もないことで、理由もあるので、反論はしたが、「これからは気をつける」という裏付けのないあまり説得力の無いことしか言えないのが情けない。物理的な問題で、メガネを変えるとか何かすればいい話ではないのだから。

 まあ今回は、自分の運転について、悪い面ばかり出てしまったのは確か。

 以前、立て続けに生活上・仕事上でミスをしてヤバいと思って脳ドックでMRIを撮って貰ったが、今回も脳ドックに行こう。それで何かが判るとは思えないが、何かの予兆が判ればメッケモンだ。今年は脳ドックに行こうと思っていて、もう12月になろうとしているのだし。今の仕事が脱稿したら、脳ドックを予約しよう。

 アルツハイマーの初期症状について調べたが、当てはまらないように思えるが、当てはまるところもある。物忘れというのは普通の経年劣化だと思うけど。

 運転免許の返上とか更新をしないとかも考えたが、そこまでのことか?とも思うし。ただまあ、重大事故を起こしてからでは手遅れなのだが。

 安良里漁港でムリヤリ防潮堤の向こう側に車を入れたのは無謀な行為で完全な判断ミスだったが、1日目に無理な追い越しをしたのは事前に安全を確認して大丈夫だと判断したので間違いではなかった。追い越し禁止の場所での無理な追い越し自体は、すべきではないのだけれども。

 で、脱輪に関しては、まったく予期していないことで、この問題が運転能力を考える場合、一番大きいだろう。

 注意力散漫としか考えられないのだが、この「注意力散漫」が他の場合に起きる可能性はある。それを考えると確かに怖いのだが……。

 こんなことは今までなかったことで、この時たまたま「魔が差した」のか、老化による劣化で、今後いろんな局面で現れるようになってくるのか、よく判らない。しかし、その後は問題なく運転して帰ってきたんだが……。

 交通事故というものは、常習的居眠りでなければ、だいたいにおいて、「その時に限って、何故か……」というケースが多いのだろう。

 もっと重大な事故を起こしてしまったら、こんな程度では済まずに、徹底して落ち込んで、悩み苦しむことになるだろう。

 都会に住んでいれば、車がなくても生活出来るから、トシを取って運転が危なっかしくなったら、免許は返上しようと思っている。しかしそれにはまだ早いだろうし、脱輪は「よくあること」でちょっと擦った・ちょっとぶつけてボディを凹ませた程度だという感じでもあるし……。

 相方がむしろ問題にしたのは、「無理な追い越しや無理な場所に入っていったおれの安全運転感覚」だったが、それは今後自分を戒めて慎重運転を励行することで補えるのではないかと思うし……。

 ということをずっと考えていると、なんだかすごく情けなくなってきて、無力感に苛まれてしまった。

 とにかく、これが人生最初の「事故」だったので。これを人生最後の事故だった、という事にしたい。

 2日目の日記を書き終わると、すぐにお昼。NHK-FMは毎月最終週は「日曜喫茶室」。以前は毎週やっていたが、MCのはかま満緒が高齢になったので、だと思うがツキイチになった。

 はかま満緒という人は以前は「コント作家世界第2位!はかま満緒だ!」と自己紹介していたが、コント作家としてそんなに活躍していた印象はない。むしろタレントとして自ら顔を出していた大柄でけっこうイケメンのオジサンという感じだったが。

 で、番組として高齢層に照準を当てているので、おれにはちょっと……という感じで、あまり聴いていないのだが、今日は「小津安二郎」がテーマだった。

 てっきり、小津安二郎を褒め称えて崇め奉るのかと思ったら、「小津さんはヘン」「小津映画はヘン」「笠智衆は大根」とか言いだしたので、アレアレと思って聴いてしまった。

 常日頃、おれが感じていた小津映画への疑問や「好きになれないところ」に触れていたので、おれの感じ方は特異なものではないのだと安心した。

 また、欧米で小津映画が評価されるのは、パンもズームとトラッキングもなく、ローアングルのフィックスで淡々と人生を見つめる「比類無きスタイル」が斬新で新鮮に見えるのだろうとも。(高橋治の名著「絢爛たる影絵」では、このスタイルを「人生の定点観測」という表現をされていて、ナルホドと思った)

 カメラ・テクニックを放棄したようなシンプルに見える撮り方に、欧米人は「禅の思想」を感じたりするのかもしれない。

 小津映画の失敗作にも触れていて、「小津さんは不動の巨匠ではなく、けっこうブレている」(「おはよう」とか「東京暮色」とか)とも。このあけすけな指摘が面白かったし、率直な評価が、「それだけ深く小津映画を愛しているのだなあ」という感じを強く伝えていた。褒め称えている段階では、イッチョカミでしかないのだ。

 ただ、立川志らくが「カットが長い」と言っていたけど、会話の場面では1セリフごとにカットを切り替えるので、凄く目まぐるしい事が多いと思うんだがなあ。原節子と笠智衆の会話で、口論でもなんでも無い静かな会話とか、三人だけの、さして楽しそうでもない「同窓会」での会話でもいちいちカットを切り替える。かと思うと横須賀線がフレームインしてフレームアウトするまでえんえん撮っていたり。

 おれはこの編集のリズムがどうにも合わなくてイライラするのだ。

 市川さんは、小津さんのスタイルを真似した作品(「あなたと私の合言葉・さようなら、今日は」……フランク永井に「有楽町で逢いましょう」によく似た主題歌を歌わせて本人も登場)を作って、ローアングルやノーパンなどに徹そうとしているが、どうしてもあの「スタイルの呪縛」に耐えきれずに、自由な映像表現の市川流に戻っていたのが面白い。

 自分のスタイルに拘って表現を制限して縛ってしまうのは、映画として違うと思うんだけどなあ、やっぱり。

 その意味で、戦後の溝口健二はワンシーンワンカットに拘って映画が重苦しいし、それを真似た相米慎治の映画もダメだ。

 おれは嫌いだ嫌いだと言いつつ、結構小津映画を観ている(日芸映画学科の授業で見せられたものも多いけど……)し、勉強もした。その結果、小津さんの人柄には敬意を表するが、映画はどうしても嫌いなんだから、これはもう仕方がないだろう。

 その後、「きらクラ!」が始まって、ずっと聴く。

 「きらクラどん」の正解はカルメンの前奏曲で正解だったが読まれず。演奏はおれが愛聴するジョルジュ・プレートル指揮のパリ音楽院管弦楽団のもので、それも当てたのだが……。

 いろんなカルメンを聴いているが、このプレートルの録音が最高だと思う。カラスが歌っていることを別にしてオケ部分だけでも。世評の高いアバド盤はお上品過ぎる。前奏曲ではシンバルがど派手にどちゃーん!と鳴らなければ。これからこのオペラが始まるんだぞ!と高らかに宣言しなきゃいかん。

 で、「新しい題名をつける」コーナーでフォーレの「シシリアンヌ」が流れて、やっと持ち直していた気分がまた落ち込んだ。

 この曲は内省的だよねえ。「初めて降った牡丹雪のワルツ」というような題名が付いて、ふかわに選ばれていたが、いい題名だと思う。6拍子だから3でも振れるし、と遠藤真理ちゃん(ちゃん付けは失礼か)が助け船を。

 で、「きらクラ」、今週も上手く録音出来なかった。手動でなら録音出来るのだが、タイマーが働かない。腹が立つ。

 朝も昼も抜いてしまったが、ゆで卵とコーンフレークを食べ、放送が終わったあと、外出して、松屋で牛丼を食べる。

 帰宅して、帰りに買った助六を食べ、昨日、相方に買って貰ったおはぎを食べ、バタピーも摘まむ。結局、朝昼抜いた分を取り戻してしまった。

 夕方の、トヨタ提供のドライブ番組を見て、ホントにもうドライブはナシになるのかなあと思ったり。いやいや、信頼回復をするためにはどうすればいいか考えたり。

 参考資料をアマゾンに注文して、「悪漢刑事」新作のプロットを考える。

 BSで東山主演の「大岡越前」を観ていたら19時になったのでNHKのニュースを見る。

 立山での雪崩、あれに巻き込まれて亡くなってしまった人たちのことを考えれば、はるかに軽微な事故だったんだけどなあと思ったり。

 「ダーウィンが来た」でカモノハシの生態を観るが、ほ乳類なのにどうして卵を産むのか、そのへんのことは語られず(ん?寝てしまったのか?)

 「八重の桜」も観る。

 NHKスペシャルを観て、暗澹たる気分になる。老人の痴呆症。長生きすれば、たぶんなってしまう。当人には悪気なんかまったく無いところが、悲劇。

 区の係員を罵倒して追い出すかと思ったらNHKの取材が来ているのに気づいたら急に機嫌が良くなって明るくなってギターを弾いて歌を歌ったと思ったら、区の人が「また来ますね」みたいななんでもないことを言ったら急に機嫌が悪くなって……。

 妻が痴呆症になって施設の入るのも嫌だしヘルパーさんが来るのも嫌。すべては同じ老人の夫の肩に掛かってしまって、インタビュワーに「私が元気なウチはいいけど、いつまでもそうじゃないと思うし……」と夫が答えているうちに泣き出して、それを奥さんが「ナニ泣いてるの?あなたはいつも良くしてくれてるじゃない」と無邪気に訊いて……。

 死ぬまで矍鑠として、耳は遠くなって足腰も立たなくなっても頭はしっかりしている老人もいるし、カラダは元気なのに頭だけダメになってしまう人もいる。

 あと何年、元気でいられるか。車のことを考えると、本当に、自分はどうなるのだろうと、真剣に考える。誰かに迷惑をかけるようなことになったら、もう生きている意味もないし価値もないのだから、自分で自分を始末する判断が出来るくらいの頭の正常さは残して欲しい。しかし、すっと消えてなくなるわけにもいかないんだから、どうしたって迷惑は掛かるんだよねえ。どうしたものかねえ。

 風呂に入ってから、くーたんを遊ばせながら「ガキの使い」などを途中まで見て、眠くなったので、23時30分、就寝。

本日の体重:90.65キロ

本日の摂取カロリー:1638kcal

本日の消費カロリー:日常生活+84kcal(自転車+歩き)

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コメント

運転に関しては偉そうなことはいえないわたくしですが、自損事故は、普段運転していないための失敗だと思います。
遠出をするときだけレンタカーを借りるというスタイルが、運転技術を知らないうちに鈍麻させているのだと思いますが……ぼくのように、車は持っているけれど、たまにしか乗らないのも同じですね。
まあ、常に運転していると、運転は上手くなるけど、運転時間が長い分事故を起こす確率も高くはなりますよね。タクシーの運転手なんて、軽い事故はたくさん起こしているでしょう。(ぼくの知人はそうでした……知人の場合は、ただ運転が下手だったからかも)

……で、なにがいいたいかというと……ぼくも気をつけなくちゃということでした。
そして、脳のせいじゃないと思います。

あしかわ様:
ううう。有り難うございます。
今年は本当に運転しませんでしたから……。
でもまあ、脳については調べて貰う事に致します。

あしかわちゃんがすでに書いてますが、週1でも、運転することをお勧めします。

喜悦師様:
自分の車を持っていないので、週一の運転は無理です。用がある時だけレンタカーを使う、ということをしてきましたので。
自家用車を持って、もっと車に乗っていたら、もっと事故っていたかもしれません。
助監督時代、安い制作費の映画の場合、がんがん車を運転しなければならず、その時は、ちょっとぶつけたり、ちょっと擦ったり、ということはしょっちゅうやってました……。

……。

……。

「これは頭もおかしくなっている」となんどか気がついたら、体がまだ動くうちに、換金出来る物をすべて換金し、預金も引きだして、あてのない旅に出て、親兄弟妻恋人子供たちの前から姿を消すのがいちばんかと思ってます。
で、どこかで痴呆症がひどくなったら行政に保護されるか、行き倒れで病院に運ばれるか。
その時に身もとが判明するものは一切身につけない覚悟ならば、それができるし、遺族に迷惑をかけずに済むし、多少の保険金なんかもらうよりも遺族は助かると思います。
後は、死んでから数年した後に、どこからか手紙が遺族に届くように知人に(遺族とは面識のない)お願いしておくのがいいかと。そんなことを思ってます。

いや、人間は死んだら、どんな方法を取っても残った者に迷惑をかけてしまうのだと思います。
だから、なるべく、その迷惑の度合いが少ないように、と考えるのですが。
成年後見人をつけておく、というのはひとつの手段だろうと思っておりますが。
現状での問題は、残すべきモノがまるでない、という事で。あ、多少の保険は下りるはずですが。
「終活」を馬鹿にしていたのですが、これはマジに準備しておくべきかな、それが人の道かな、と思うようになりました。先日のNHKスペシャルの影響ですが。

行方不明で、失踪宣告をする程度だったら、介護なんかで迷惑かけるより、ずっと迷惑度は低いですよ!

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