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2014年12月 5日 (金曜日)

和解と観劇

 7時起床。

 晴れ~曇り。

 朝のモロモロを済ませる。

 今日の夜は、旧友のパントマイマーというかパフォーマーのちゅうサンが出る芝居を見に行く。それまで仕事。

 角川最終章、相方の修正メモに沿って書いた部分を直して行くが……ノラない。う~む。この期に及んで、困ったぞ。

 アサメシ。ダブルソフトのトーストとコーンフレーク。

 仕事を再開するが、いろいろと気掛かりなことがあって進まない。

 その気掛かりなことを解決してしまおうと、旧友Oに電話。7月に貸したカネを返す気がないのなら、この男との友情もこれまでだ。

 という決意の元に電話したら、「今から振り込むから、振込先を教えて」と。この前会ったときは、ネット詐欺に引っかかって無駄金を使ったことを別に反省もしていなかったのに……。

 約束を果たしてくれれば、おれに何のわだかまりもないし、障害で苦しむ彼の助けをしたいと思う。まあ我ながら手のひら返しかもしれないが、どこかで一線を引かないとズルズルな付き合いになるのは嫌だから。しかし彼が誠実であろうとするなら、おれはそれに応えたい。

 この前話した懸案事項も、なんとか自力で解決する方向にあるようなので、年末のプチ同窓会忘年会については、おれが迎えに行って会場までエスコートしてやることを約束して、電話を切る。

 ほどなく、約束通りにカネが振り込まれていた。

 卵とネギとハムでチャーハンを作って食う。紅ショウガをトッピングしようとしたら、紅ショウガにカビが生えかけていたが、水洗いして食ってしまった。こんなカビ程度におれは負けないぞ。

 午後になって相方が来る。

 某社から戴いたお歳暮のハムを分けて、相方が買ってきたロールケーキを食べ、「深夜食堂3」の、おれがこれぞ和製ハードボイルドの傑作だ!と思った「里芋とイカ」の回を見せるが……。

 相方には不評。どうも男が頭で考えた女像らしい。

 まあ、ハードボイルドってのは男のロマンだから、本場物でも和製でも、出て来る女は男のロマンの投影なんだろうなあ。

 女はもっと実利的・合理的に行動するものらしい。まあ、ハードボイルドの登場人物は、そういうことよりも、自分の理念を貫こうとするものだからねえ。

 

 相方帰り、仕事再開。

 と……やっとスイッチが入って進み出した。

 が、今日会うSに借りたままだった黒澤明を描くマンガを返さなければならないので、読む。

 「トラトラトラ!」降板を中心に描いているので、てっきり「黒澤明vs.ハリウッド」の漫画化かと思ったら、独自取材をして、事実に肉薄したらしい。

 かなり調べて綿密に描かれているが……出て来るキャメラが古いNCミッチェルだったりして。「トラトラトラ!」はパナヴィジョンのはずなのに(パナヴィジョンのレンズはパナフレックスかパナ社がアリフレックスを改造した「パナアリ」しか使えない)。

 それでも、「黒澤の狂気」が東宝では理解されて「先生が気持ちよく仕事出来るように」スタッフが心を配ったが、初めての演出部、初めての東映京都撮影所、ほとんど素人の出演者、という「初めてづくし」が最悪な結果を生んでしまった、というのは「黒澤明vs.ハリウッド」が到達した結論と同じ。そして、「おれは日本の代表なのだ」という過剰な思い込みが歯車を狂わせていった、というのも同じ推論。

 まあしかし、こんなファナティックな監督にはついて行けないね。市川さんとはまるで違う。素顔は優しいと言われても、現場で狂われては仕事にならない。

 しかし……「暴走機関車」が黒澤の構想通りに完成していたら、それはそれは痛快で面白い「活動大写真」になって、黒澤のその後の活躍も飛躍的に……いや、やっぱり、ハリウッドのシステムの中では無理か。でも、キューブリックは黒澤的な映画作りを実現したんだからなあ。有能なプロデューサーというか番頭さんがいないと無理だよなあ。

 このマンガでは無能な感じで登場する日本側プロデューサーは「黒澤明vs.ハリウッド」では、きちんと描かれているが、映画の現場の経験が浅い彼では、黒澤の番頭にはなれなかったのだ。

 そろそろ時間。

 支度をして、外出。

 芝居の会場は、日暮里。殆ど地元だから、顔を出すことにしたのだ。

 駅から10分くらい歩いて、住宅街の真ん中にある、倉庫のような建物。「d-倉庫」という建物だが、倉庫を改造したものではないようだ……けど、やっぱり元々倉庫だった建物を改造したのね。

 開場直後に入ったのだが、もっと先にSが席に着いていた。

 本を返して、上記のような感想を述べていると、Hもやって来たので、三人で並んで観劇。

Totugeki

 「トツゲキ倶楽部」という演劇集団の芝居を観るのは初めて。

 旧友のちゅうサンは、チャプリンの物真似を持ち芸にしているので、「チャプリン暗殺計画」を下敷きにした芝居に客演依頼されたのだろう。

 無名の若手の舞台で、ベテランのちゅうサンが出て来ると、舞台がさあっと締まる。芸の違いというのか、この空気は独特のもので、舞台って怖ろしいと思う。

1_chusan

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(画像検索して見つけた写真です。無断転載してしまいました)

 来日した「喜劇王」が5.15事件に巻き込まれて暗殺されそうになるという事前情報を得た人たちが、なんとか「喜劇王」を総理官邸に行かせないようにするドタバタ。

 だったら、もうすこし台本を整理して、そのキモの部分をメインに持ってきたほうが……と思うのだが、たぶん、他の出演者への配慮かとかいろいろあって、今のかたちに落ち着いたんだろうなあ。

 でも、ラストで、この「喜劇王」はニセモノだった、というオチが付いたらもっと面白かったんじゃないかというSの意見はナルホドと思った。

 まあしかし、かなりとっちらかった舞台だったが、ちゅうサンが出てきてパントマイムで2組のカップルの心を結びつけるところはとても感動的で、あたしゃ泣いちゃったよ!

 これはねえ、もう、芸のチカラだというしかない。


 芝居がハネて、3人で日暮里駅前の飲み屋に入るが、「山内農場」は満杯で、その近くで捜して「大将」という店に入る。

 グラスビールにハイボール、焼き鳥に刺身、サラダ、モツと牛すじ煮込みなどを食べていると、ちゅうサン登場。

 チャプリンのマニアであるちゅうサンに、この芝居の「バックボーン」を聞いたり、映画の話をしたり……。ちゅうサンは小津安二郎が好きだというので、つい、「モーレツ小津批判」をしてしまった。好きなモノを貶されるのは不愉快だよねえ……。

 ついでに黒澤批判も。

 だいたい、黒澤を褒めておけば映画ツウみたいな顔が出来るという日本の風潮が気にくわんのだ。やたらに神格化するのも嫌だし。だいたい、神格化するって、愚かな行為だと思わないか?

 いや、黒澤明は凄いと思う。東宝撮影所でバッタリ会ったときには、思わず反射的に最敬礼してしまったし。その時「やあ、お早う」と言われたのはまあ、一生の思い出ですな。

 でもおれは、市川崑の弟子だからね。市川崑が最高の監督だという思いは強まりこそすれ薄れることはないし。

 23時を過ぎて、まだまだ話したりなかったけど、終電が迫ってきたので、解散。

 0時過ぎに帰宅。

 くーたんにご飯を出し、抱っこして、「タモリ倶楽部」をオンエアで観る。

 洋風のモデルルームをお寺にしてしまったのは凄い。というか、よくまあこういう例を探し当てたなあ。

 あと、ガソリンスタンドを散髪屋やパン屋にしてしまった例とか。

 世の中、凄い。

 1時過ぎ、就寝。

今朝の体重:89.35キロ

本日の摂取カロリー:2085kcal

本日の消費カロリー:日常生活+98kcal/2249歩+28kcal(自転車)

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コメント

志賀直哉さんを思い出しました。ありがとうございます。

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