« 仕事して気功 | トップページ | 仕事してテニス »

2014年12月 9日 (火曜日)

人間ドックで恐怖を克服

 まず、戴き物のご紹介。多彩な作品を一挙に並べてしまって申し訳ありません。


「サディスティックムーン」(電撃文庫)

Sm

 幸徳秋良は稀に見る美少女である。

 腰まで伸びた漆黒の髪はしっとりとした光沢を放ち、切れ長の瞳と端正な顔立ちは、男女を問わず人の心を惹きつける魅力がある。けがれのない白い肌は、ほのかに光ってみえるほど美しい。まるで月のように、艶めかしく。

 そう、彼女は美しい一一薄気味悪く、かつイタイという点に目をつぶれば。

 これは、彼女に日をつけられた少年・久遠久が、無意味に思えた自分の人生を取り戻すまでの愛と感動の、卑狼で残虐でゲスな物語である。……かも?

 淫廃な問題作、こっそりと登場!(裏表紙の惹句より)

 博学というか森羅万象すべてに興味を持つ現代の南方熊楠たりえる男・出口きぬごし氏らしい新作!ヒロインの名前が幸徳秋良だ!アカデミックに大上段に振りかぶったかに見えるが……「?」。これはちょっと目が離せない感じ。「愛と感動の卑猥で残虐でゲスな物語」と言われたら、読まねばならぬではないか!

「同心七之助ふたり捕物帳~花かんざし」(ハルキ文庫)

Photo

日頃から恨みを買っていた男たちが次々と殺される。定町廻り同心樫原七之助も下手人探しを続けるが、探索から外れ、次に狙われそうな廻船問屋の主人の警護を命じられる。だが、その主には「抜け荷」をしているという悪評が付きまとっていた。七之助は、幽霊となった姉の志保とともに真相を探るのだが……(「天誅」)。

小間物屋の主人が七之助に、幽霊に悩む息子を助けてくれと泣きついてきた。志保の手助けを請うが、姉はその怨霊が怖くて近づきたくないという……(「怨霊娘」)。

逞しくなってきた若手同心が、姉の幽霊の助けを借りて、難事件を解決する人気シリーズ第四弾!(裏表紙の惹句より)

 この表紙、なかなか凛々しそうで色っぽい、宝塚のような雰囲気が……それも亡き姉と力を合わせて事件を解決していく若き同心だから?紹介された2篇とあわせ、「半蔵一家」も収録!

「殿様浪人幸四郎~まぼろし小判」(コスミック時代文庫)

Photo_2

 不可解な事件や厄介な探め事に、ひょいと首をつっこみ、まわりを振りまわしながらも、見事解決する謎の浪人、青葉山幸四郎。

 その正体は、さる藩の大名……本物のお殿さまであった。

 大名暮らしに飽いて市井に下った幸四郎は、その持ち前の推理力と剣の腕で、さまざまな事件をあざやかに裁いていく。

 そんな幸四郎のもとに、ある目、若い女が近づいてきた。お袖と名乗ったその娘の父親は、ある夜、正体不明の大男に脅され、みすから命を絶ってしまったのだという。大男はなおもお袖を脅迫し、父親が隠したという財宝を要求してきたのだが……。運命に翻弄され、父の過去に怯える哀れな娘を、幸四郎はいかに助けるのか?(裏表紙の惹句より)


 大人気シリーズ第十四弾!またしても一癖あるプロットで、聖ワールドが全開だ!お宝とくれば……いろいろ書きたくなるけれど、ネタバレしてはいけないので自粛しなきゃいけないのが残念!「火事場泥棒」「若旦那の嫁探し」「真剣白刃取り」「まぼろし小判」の4篇を収録!

 以上、是非ともお買い求めください。拙著ともども、図書館で読まれても売り上げには貢献してくれませんので……物書きは霞を食べて生きているのではありませんので……切なるお願いであります。

 で。

 6時30分頃起床。夜明けとともに目が覚めるパターンになってきた。

 晴れ。

 本日は、懸案の人間ドック。

 今朝の分の検便が取れなかったが、出ないものは仕方がない。

 朝のモロモロを手早く済ませて、支度をする。必要書類をまとめ、待ち時間に仕事が出来るようにiPadに書きかけの原稿を入れて、出発。

 駅前のATMで本日の費用を降ろして、「健愛クリニック」へ。

 おれが加入する「文芸美術健保」提携の病院は都心にあってちょっと高い。しかし人間ドックをやっている病院ならどこでも補助は受けられる。ならば近いところが便利。以前は新宿とか大久保のクリニックに行ったのだが……こういう設備の整ったところは、その日のうちに検査結果が出るが、ここは4週間後。まあ、急ぐ話ではないし。

 受付の順番で待たされた以外はすいすいと進んで、各種測定に肺のレントゲン、問診のあと、近所の「柳原病院」に移動して、胃のレントゲンと、頭部MRI。

 閉所恐怖症なおれは、この頭部MRIが、怖い。再三、鎮静剤を打ってくれとお願いしているけど、「当院ではそう言うことをしておりません」と言われるばかり。機械が新しくなって、以前は40分かかったところが20分に短縮されたというので、ならば我慢できるかな、と。

 が、結論から言えば、杞憂だった。

 胃のレントゲンは、バリウムを牛乳みたいに飲みながら、台の上でいろんな方向にカラダを向けて、その姿勢を維持しなければならないが、これがかなりアクロバット。

 大昔、若井はんじけんじ司会の「ダイビング・クイズ」というのがあって、回答者は角度が変わる滑り台にのって、誤答すると滑り台の角度がキツくなっていく。あれを思い出す体勢。頭が下になって、両手でバーを掴んで体勢を維持するのはなかなかシンドイ。ほとんど罰ゲーム。

 しかも、発泡剤を飲まされて胃を膨らませる。しかしこれ、ゲップで出てしまうのよねえ。そのゲップも我慢しなきゃいけないし。

 かと言って、胃カメラも辛い。鼻から入れるヤツも、ヒジョーに苦しい。

 ……なので、この段階でかなり体力と気力を消耗してしまい、グッタリした状態で、MRIの部屋へ。

 横たわってヘッドフォンをつけられる。優しい音楽が流れているが、MRI自体がモーレツに喧しいので、音楽なんか全然聞こえない。

 前回、耐えられなかったのが、顔を完全に覆ってしまうマスクだった。しかし今は大きなスリットが空いているので、密閉感がなくなった。

 とは言え……。

 スリット越しに見えるのは、MRIの低い天井。これ、キョーレツな圧迫感がある。

 前回はこの時点でSOSを発して「出してくれー!」と叫んだのだ。

 しかし、今回は目を瞑り、仕事のことを考えた。今書いている部分の懸案事項。感情が巧く流れない。登場人物の行動に無理がある……。流れがギクシャクしている……。

 その解決策を考えていると、時間は経っていく。そして、他のことが気にならない。目を開けるとアレだが、ひたすら目を閉じていればいいのだ。20分だし。

 物凄い騒音が、逆にいい効果をもたらして、20分経過。

 無事、終了。

 おお、おれは、この難関を突破できたぞ!

 なんか、克服した感じがあって、嬉しい。

 思わずガッツポーズ。

 専門の脳クリニックでこの頭部MRIを受けると6万円もかかるからねえ。以前はもっと安かったのに……貧乏人は受診できない。

 元のクリニックに戻って、支払いを済ませる。

 胃のレントゲンを撮る際に、胃の動きを止める注射をされ、バリウムで便秘にならないよう下剤を貰った。

 食べて飲んで、胃の動きを元に戻してくださいと言われたし、こっちもアサメシを抜いて、朝から水一滴口にしていないの(バリウムは飲んだけど)で、早く何か食いたい。

 一度家に帰って、買い物がてら再度外出。

 何故かモーレツにカツ丼が食いたかったが、時間はちょうどランチタイム。そば屋の「柏屋」もカツ専門店の「かつや」も超満員。松屋は入れたので、豆腐チゲのセットを食べるが、なにかもの足りない。

 スーパーで買い物。今夜は相方が来るので、夕食の材料を買う。あまり重いものは食べたくないというので、「煮込みラーメン」にする。味噌味にして、鶏つくねの煮込みラーメンの材料を買い、ミニカツ丼も買う。

 帰宅すると、下剤が効いてきた。何度もトイレへ。

 かつて、星新一は、バリウムの真っ白で大きなウンコが出て、そのカタチがあまりに見事なので居間に飾っていたらしい(筒井康隆のエッセイによる)が、100%バリウムのウンコじゃなかったはず。

 何度もトイレに通っているうちに、体力が消耗してきた。

 MRIの中で思い付いたアイディアを早く書いておこう、仕事がしたい!と思っていたのに、家に帰ると、グッタリ。

 ソファに寝転ぶと、例によって、くーたんがやって来て、そのまま寝てしまった。

 1時間ほどまどろむ。

 「5時に夢中!」を見る。

 二宮金次郎についてやっていたが、そういや昔、「学校の怪談」とかで、夜中に二宮金次郎が校庭を走り回っているというハナシがあったなあ。

 おれたちも日芸の学生の頃、「二宮金次郎の逆襲」という企画を考えて笑っていたなあ。今にして思えば、チープな特撮を駆使して撮っておけばよかったなあ。そうすれば「アオイホノオ」におけるアンノみたいな伝説になれたかも。

 18時になって、夕食の仕込みを開始。

 白菜の芯やニンジンを先に煮ていると、相方到着。

 永谷園の「煮込みラーメン」は、相当長時間煮込んでも大丈夫。かなり煮込んで、食べる。相方がファミマのチキンを買ってきたので、それをおかずに。

 なかなか美味い。

 食べながら、最終章の打ち合わせ。相方が、かなり大きな変更を伴う事を言いだしたが、そうする必要はないだろうと別案を出す。それでも直した分をまた直すことになるが、それで作品が良くなるのなら、何度でも直す。これは、市川さんの元で多少なりともプロットを書いたことが勉強になっている。昨日はこう言ったけどやっぱりこっちの方がいい、となれば、打ち合わせとは違っていても直すべき。その方が良くなるのであれば、前日の打ち合わせは棄てて当然。

 映画と違って、いや、映画だって脚本段階では直すのにカネはかからないんだから、どんどん直す。小説においておや。

 時間はかかるし、労力は無駄になるが、やってみた結果だから、その行程は必要だったのであって、無駄ではない。

 ということで、修正案はまとまった。

 録画しておいた映画を観る。

 どれにしようか迷ったが、今の状態では、あんまり難しいのは見たくない。なので、、ジャック・ブラック主演の「バーニー/みんなが愛した殺人者」を見る。

1008763_406270976149234_1528204227_

 これは、面白かった!

 本当にあった実話の映画化。

 ジャック・ブラック扮する葬儀屋の社員は人当たりがいいし面倒見がいいし歌が上手いし何をさせてもそつが無くて配慮が行き届いている。町のためにいろんなことをしてくれる。だから、町の人気者で、彼を悪く言う者はいない。

 そんな彼は、町一番の大金持ちの未亡人(シャーリー・マクレーン!)と仲良くなって、その財産を自由に使える立場になる。

 普通、この時点で、「バーニーは遺産目当てで未亡人に近づいた」と悪い噂が立つのに、立たない。それは、未亡人が鬼婆で誰にも好かれていないのと、バーニーが町のために未亡人のカネを使ったから。

 いつか、このバーニーの企みが露見するだろうと思いきや、あろう事か、このバーニーは本当に底抜けの善人だった!

 そう思わないのは地方検事(マシュー・マコノヒー)のみ。彼はバーニーを有罪にすることに血道を上げるが……。

 ヒルメシを食いに入ったダイナーでも、買い物をするドラッグストアでも、住人に取り囲まれて「バーニーは無罪よ!」「バーニーは悪くない!」の大合唱。

 時折挟まれる「本物の住人のインタビュー」が役者を使った「再現インタビュー」じゃないかと疑ってしまったほど(公式サイトにあるプロダクション・ノートに寄れば、本当の住人にインタビューしたらしい)、個性豊かな住人たちはみんな、バーニーを今でも慕っているし愛している。そして、本物のバーニーの映像もエンド・クレジットのバックに流れたし。

 なかなか面白い作品で、とにかく、ジャック・ブラックの芸達者ぶりが凄い。地元の学生にミュージカルの指導をする場面の歌と踊りは巧いし。ウラがあるんじゃないかと思わせながら、ウラはなかった、というのが最大のドンデン返し、というのもヒトを食っているし。

 

 相方帰り、風呂に入ってゴミ出しをして、早々に寝ようと思ったら0時を過ぎてしまった。

 0時30分就寝。

今朝の体重:89.00キロ

本日の摂取カロリー:2101kcal

本日の消費カロリー:日常生活+人間ドック(数値化不能)+87kcal/2056歩+144kcal(自転車) 

« 仕事して気功 | トップページ | 仕事してテニス »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/580951/60788085

この記事へのトラックバック一覧です: 人間ドックで恐怖を克服:

« 仕事して気功 | トップページ | 仕事してテニス »

安達瑶の本

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

安達瑶のサイト