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2015年8月15日 (土曜日)

8月15日/「日本のいちばん長い日」

 7時30分頃起床。

 晴れ。

 朝のモロモロを済ませる。

 またしても体重が増え気味。

 アサメシは後にして、仕事開始。

 今日中には、と毎日書いているが、ホント、今日中には……。しかし、クライマックスが決まっていないから、今日中に書き上げるのは無理だと内心思っている。流れは決まっているが、肝心の「ネタ」が決まっていないのだ。クライマックスの「死闘」のネタが。どうやってどんな風に死闘させようか……。

 そこに至るまでの部分は、書くことが決まっているので、けっこう快調に進む。

 昼前に、アサメシ代わりにコーンフレークを食べる。

 1ブロック書き上がったら、久々に「翔竜」に行って「翔竜麺」それも大盛りを食ってやる!それを目標に頑張る。東中野の「鉄板麺」は全体が書き上がったら、のご褒美。

 本日午後、NHK-BSで岡本喜八版の「日本のいちばん長い日」の放送があるというので、録画予約する。

 この作品は、正規DVDを持っているのだが、ハイビジョン放送ならその方が画質はいいだろう……。

 最大のクライマックスに至る直前まで書き進んだ。

 ちょうど14時過ぎ。「日本のいちばん長い日」をアタマだけオンエアで見る。

 画質はシャープだが、焼きが暗い。

 あれ?

 この作品はハイキー気味で、8月15日の暑さと狂気を表現していたはずなのに……かなり焼き込んで画面は暗く、ローキーだ。

 このプリントは、制作意図を無視してるんじゃないか?

 それに、見ていると最後まで見てしまいそうなので、中断。

 腹も減ったので、外出。

 「翔竜」で卵入り翔竜麺の大盛りを食う。いつもは普通盛りの海苔付きにして半ライスと食べるのだが、今日は、ラーメンを食いたい!

 大盛りにおおいに満足して、スーパーで買い物をして帰宅。

 帰宅したら、ちょうど放送が終わった頃なので、ラストの方を見返してみる。

 あれあれ……。

 なんだこれは。

 フィルムの状態がかなり悪い。昭和42年の作品なのに、もうメロメロ。画面は汚れているし現像ミスみたいに画面が明るくなったり暗くなったり……。

 ひどい!

 なんだこれは!

 ラックから東宝ビデオ発売の正規DVDを取り出して、再生。

 DVDなので多少画質が甘いが、こちらの方が画質はいい。焼きもハイキーだしフィルムの痛みもないし、現像ムラみたいに見える状態もない。

 NHKが使ったあのプリントはなんだったんだ?

 もう何度も見て、重要なセリフは覚えてしまったほど。

 時代小説家の早見さんは、「男はつらいよ」とか「仁義なき戦い」を一人で演じてしまう特技を持っているが、おれは「七人の侍」とこの「日本のいちばん長い日」の一部なら、やれる。

 特に、日活ではギャングのボスを憎々しげに好演していた二本柳寛が大西海軍軍令部長に扮して狂ったように「あと二千万!あと二千万の特攻を出せば、必ず日本は勝てます!」とポツダム宣言受諾に動く東郷外相に迫る場面とか。
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 戦争遂行~本土決戦~一億総玉砕に動く陸軍の畑中少佐を演じる黒沢年男は、本当に渾身の熱演。名演ではないかもしれないが、この男の狂気がイヤと言うほど伝わってきて、本当に怖ろしい。本当にコイツらは、何を考えていたんだろう?

 国体護持に、どんな意味があるんだ?

 国破れてサンガリア、みんな一緒に飲んだりや、だ。
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 しかしこの、オールスター・キャストは壮観だ。

 東宝のスターは総出演(除・喜劇系……このアタマからハイテンションな作品に、三木のり平とか植木等がチラッとでも出ると調子が狂ってしまうのか……)。あれ?でも、宝田明が出てないね。

 岡本喜八は、氏に徹底インタビューした映画同人誌に、「この映画のキャスティングはおれがやったんだよ。予算がなくてね、だけど超大作にしたいと言うからそれなりの顔ぶれを揃えないといけなくて。ギャラの一覧表をパーッと作って、この役は出番が少ないからこの人(出番が少ないとギャラも値切れる)、この役は、この人にちょっと泣いてもらって(いつもより安く出てもらう)って、本来演技課(演技事務)がやることをやってね」と語っていた。

 適材適所な、壮観なキャスティング!今じゃ不可能だろう。そりゃそうだ。大勢の名優がもうこの世にはいないんだから。
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 なかでもやはり、三船さんの存在感は圧倒的で、息を飲む。米内海相との対比も見事。
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 小津の映画ではいつも同じ役ばかりの笠智衆が、鈴木貫太郎。トボケているようで、ここぞという時の胆力が凄い。「あと2日時間をくれ」と談判に来た阿南を睨み付けて「それは、出来ません」と拒絶する場面の気迫!

 とにかく、この作品は凄い。

 しかし……。

 ラストで、太平洋戦争が如何にひどいものだったかを数字で見せるが、戦死者も戦禍で殺された市民も、すべて日本人・日本国内での数字のみ。これではまるで日本人だけが戦争で被害を被ってひどい目に遭ったみたいではないか。

 日本は中国に攻め込んだし、フィリピンや東南アジアも戦場にして、多くの人を殺し、街を破壊した。その数字がまったくない。

 この映画は日本国内のことを描いたから外地のことはまた別で、という事かもしれないが、これは、この作品が製作された昭和42年の限界だったのかもしれない。

 親戚や知り合いが徴兵されて戦死したしおれも命からがら帰還した。街は空襲で焼き尽くされて原爆が2つも落ちた。食うものも住むところもない……。

 こんな状況だと、攻め込んでメチャクチャにした先方のことなんか考える余裕もなかったのかもしれない。……でも、戦争が終わって12年も経った昭和42年だぞ。もっと「加害責任」もしっかり触れておかなければならいんじゃないか?

 この作品は、封切りでは見ていないが、テレビで放送されて、何度も見た。見るたびに、ラストの「日本人が受けた戦争被害」の数字を見て、「自分のことだけか!」と思う気持ちはずっとあった。

 日本人って、加害責任について、どうしても考えたくないんだねえ。だからアベもかたくなに反省とか謝罪とか口にしたくないのだ。でも、周囲に言われてイヤイヤ、アリバイのように入れたけど、引用とか一般論として入れたので、全然反省や謝罪になってないんだよね。

 これは、相手が許してくれるまで、謝り続けるしかないと思う。相手が如何に威圧的に強硬に謝罪を求めてきても、謝るしかない。子や孫の代になっても、それはもう、仕方がない。

 とは言え……作品にハナシを戻すと、これ以外の部分は圧倒的なので、作品としては凄いというしかないのだ。

 リメイク版で、このへんの部分がきちんと描かれているのなら……リメイクした意味もあるのだが。

 自分の経験も踏まえて書くのだが、こういう過去の戦争を描いたものは、戦争を知らない世代が作ったものは、ダメ。全然ダメ。実際に戦争に行って職業軍人に殴る蹴るの暴行を受けつつ戦場に駆り出されて殺しあいをさせられて飢餓に苦しみつつなんとか帰還した人たちや、空襲で焼け出された経験を持つ人たちが出演したり脚本を書いたり撮影したり録音したりセットを作ったり演出したり編集した映画と、そういう実体験がない世代がつくるものは、どうしたって、違う。

 「ビルマの竪琴」を見よ!オリジナルの日活版に漂う、何とも言えない戦場の匂い。そして、諦観。白黒と言うこともあるが、中井貴一版のリメイクにはどうしてもなかった濃厚なものがあるのだ。「もう絶対、あんなことは御免だからな!」という激しい思いが、映画に籠っているのだ。

 それがないとねえ……。

 だから、リメイク版にはあまり期待が出来ないのだ。リメイク版の監督は「岡本版は役者が長髪でリアリティがない」のがリメイクを作ったキッカケだと言ったが、嘘つき!

 岡本版で、長髪の役者なんかいないぞ!宮内省や宮中の侍従たちは丸刈りではないが、それは宮中だから。軍人関係は……厚木基地の二人は丸刈りじゃなかったか……しかし、ほとんどが丸刈りだし、映画を観ていくと、そんなことはどうでもよくなるのだ。

 原田眞人は、自分の映画を宣伝するために、旧作を貶めるのはヤメロ。失礼なことではないか。映画を愛するくせに、先人や過去の作品への敬意はないのか?

 原田はまあ、「クライマーズハイ」を映画化して、先行したNHKのドラマ版に完敗しているんだから、あんまりデカいことを言わず、謙虚でいた方がいいのに。

 リメイク版の作品評は、あんまり芳しくない。

 そんな「日本のいちばん長い日」だけど……。

 今回見直してみて、ミスを発見してしまった。

 玉音放送録音の場面。

 当時の放送録音は、磁気テープが存在しなかった(ドイツにはあった)から、ディスクにカッティングする「レコード」方式しかなかった。

 で、放送用ディスク録音機は、普通のSPとは違って録音盤の内側からカッティングしていく。この事は、玉音放送の録音に使われた録音機を作ったデンオンのサイト(←リンク)が詳しい。

 だが、この作品の、玉音放送録音の場面では、普通のSPみたいに外側から溝を切っていた。

 この場面の撮影に、当時のNHK関係者とかデンオン関係者は立ち会わなかったんだろうなあ。試写を見て「あれ、違ってますけど」という話は出たかもしれないが。

 昔の映画の録音屋はもっぱら光学フィルムを使っていたので、ディスク録音機には詳しくなかったのだろう。

 大変立派な作品なのに、画竜点睛を欠いてしまって残念である。

 ま、おれも今日まで気がつかなかったんだけど。

 そんなこんなで、「日本のいちばん長い日」を2度くらい見てしまった。

 翔竜麺の大盛りが腹に応えて、腹が減らない。

 ならば、夕食はカット。

 戦没者慰霊式で、天皇陛下は、アベ首相が触れなかった「さきの大戦に対する深い反省」をきちんと述べた。まるで天皇が不出来な総理大臣の尻ぬぐいをするかのように。

 太平洋戦争も、天皇の御聖断がなければ止めることが出来なかったし……日本の政治家は、戦争に関することについて、どこまで天皇陛下の手を煩わせるんだ、と思う。

 このお言葉については、宮中と首相官邸の間でいろいろあったらしい。これを「平成の『日本のいちばん長い日』」ではないかという人もいる。

 そうなのかもしれない……。それを考えると、本当に気が重くなってしまう。ま、お前の気が重くなっても関係ねーよと言われてしまえばそれまでなのだが。

 クライマックスをどうするか、考える。

 ずっと考える。

 トーストを1枚食う。

 風呂に入る。

 

 で、なんとか捻り出した。

 これでいけるぞ!

 慌てて、メモを書き、流れを整理する。

 たぶんこれでいけると思う。

 明日、怒濤の進撃で、書き上げるぞ!

 ということで、0時30分頃、就寝。

今朝の体重:88.90キロ

本日の摂取カロリー:1832kcal

本日の消費カロリー:日常生活+23kcal/585歩+58kcal(自転車)

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コメント

宮城事件の首謀者たちの動機は我が身可愛さだと思います。
原爆を2発も打ち込まれてまだ戦争継続を言い募る奴らには人間の持つ果てしない利己主義の
恐ろしさを感じます。
岡本喜八監督は私も大好きで、荒唐無稽に見える愚連隊シリーズもディテイルが素晴らしく
戦争の本質を教えられました。
岡本監督にはもう一本「日本のいちばん長い日」タイプの映画が欲しかったところですが
それはない物ねだりというものでしょうか。

O.K fanさま:
コメント有り難うございます。
「保身」……。
たしかに、戦争が終わってしまったら、ここまで「一億火の玉」とか「一億総玉砕」とか言っていた自分たちはどうなってしまうのか、とか、身の危険を感じたのかもしれません。これまで陸軍軍人として威張ってきて弾圧してきたのに(でも、現実には彼らは別にリンチされたり殺されたりしてません……日本人は甘いというか優しすぎます!)。もしくは、戦争が終わってしまったら、自分たちのアイデンティティを失ってしまう恐怖があったのかもしれませんね。
アイデンティティを失った人たちを描いた作品はいろいろありますが……。
岡本喜八、僕も大好きです。
戦争をあそこまで痛快アクション映画のネタにしたのも日本映画としては珍しい快作ではないでしょうか?
岡本さんは、「日本のいちばん長い日」で日本の指導者たちを描いたから、どうしても自分と等身大の「あいつ」を描きたくなって、「肉弾」を作ったんでしたよね。
そして……「沖縄決戦」という作品もありますが……。残念ながら、この作品、まだ観てなくて……。

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