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2015年9月12日 (土曜日)

9月12日/選挙権のこと、村上春樹のこと、テレビのこと

 6時前の地震で完全に目が覚めたまま、二度寝が出来ず。6時過ぎまでベッドでゴロゴロしていたが、起きる。

 完全に寝不足。

 朝のモロモロを済ませる。

 

 選挙権を18歳以上にする場合、酒・タバコは何歳から解禁するか?という問題で、自民党の部会で意見が割れた件をミクシィに書いた。

 おれは、「選挙権・酒・タバコは大人の特権で、大人の三種の神器」だと思っているので、選挙権の年齢を引き下げるなら、酒・タバコも18歳から許すのが筋なんじゃないの?というのが持論だ。酒・タバコは20歳からじゃないとダメだったら選挙権だって20歳から、成人式を経てからにすべきじゃないか。

 すると、複数の反論があった。

 ひとつは親として酒タバコが許される年齢が引き下げられるのは心配だ、というもっともな理由のあるご意見なので納得したが、もう一方は、おれを完全な無知扱いして上から目線で「選挙権と酒タバコは別の法律です。それ、知ってる?」みたいな小馬鹿にした不愉快な意見だった。そんなこと、百も承知だよ。

 「大人の特権」には、「結婚出来ること」「運転免許を取れること」も含まれると思うが、結婚に関しては日本では昔から若年婚がかなり一般的だったこともあって「親の承諾があれば女は16、男は18」から出来る。運転免許だって、社会に出て仕事をするのに必要だから、20歳を待たずに取得できる。

 その論法で行けば、選挙権も20歳未満に与えてもいいのかもしれないなあとは思ったが……ちょっと調べてみると、世界の趨勢として、選挙権が18歳で与えられる国は、酒もタバコも18歳で解禁している国が凄く多いのだ。

 と言うことは、世界的に、「選挙権・酒・タバコ」はおれの感覚と同様に、「大人の三種の神器」として扱われているといういい証拠なんじゃないか?

 その一方で、おれは18歳に選挙権を与えるのは如何なものか、とも思っている。もちろん政治意識とか政治への関心・知識は極めて個人差の大きな問題だ。40、50になっても政治に無関心で選挙にも行かない人も多いし、中学生でも熱心に新聞の政治面を読む子供もいる。おれなんか小学生の頃から組閣人事に異常な興味があったし、総選挙の開票速報を見るのが大好きだった。……ってこれは選挙や政治をイベントとして捉えているのであって純粋に政治に関心があったとは言えないが……まあその後は朝刊の政治面を熟読するガキにはなったが。

 とは言え、56のオッサンになった今、自分が18の頃を思い返すに、「自分ではオトナになっているつもりだけど、実際は極めてコドモだった」と思わざるを得ないのだ。偉そうなことを言っても親がかりの身だったし……。

 なので、積極的に反対とは言わないまでも、積極的に選挙権付与を18歳に引き下げるのには抵抗感がある。選挙権を与えるなら酒もタバコも許しなさいよ、それがダメだというなら選挙権だってダメなんじゃないの?と思う。

 それに、今回、選挙権付与の年齢を引き下げたのは、アベ政権の戦略という色彩が非常に濃いことも反対の一因だ。若年層にはネトウヨが多い。だったらその層を支持者に引き込んで投票させよう!という意図がミエミエ。

 それもあって、「選挙権・酒・タバコ」を同列に論じれば、阻止できるかなという気持ちもあった。

 現実には、選挙権の付与は18歳に引き下げられたが、酒とタバコはハタチから、ということになりそうだけど。

 この問題は、その国の文化的価値感の問題だから、世界の趨勢に従う必要はないと考えるし、日本人は体質的にアルコール分解酵素を余りもっていない、つまり、酒に弱い人が多いから、酒が飲める年齢を引き下げることを危険視する人たちの考えもよく判る。

 なので、おれとしては、選挙権は、結婚や運転免許と同じようなものだ、と考えることにする。

 若年層がみんな右派思想の持ち主だとは思わないし。

 ま、今回の件は、ミクシィの150文字しか書けない「つぶやき」で論じるべきではなかったのね。

 アサメシは、トースト2枚、ゆで卵、ハム&マヨネーズ、牛乳、コーヒー。

 「悪漢刑事14」の章割りをしつつ、村上春樹「職業としての小説家」を読む。

 おれは、村上さんの小説は苦手なのだが、エッセイの大ファンで、ほぼすべてを読んでいる。洒脱なエッセイには「作家としての苦悩」はほとんど描かれないが、作家の姿勢とか文学に関するエッセイになると、かなり言及されている。特にこの「職業としての小説家」には、デビュー以来、評論家や編集者から批判され続けたことを繰り返し書いているし、そういう日本の「文壇」への絶望感が、海外での出版に積極的になった理由だ、とも述べている。

 村上さんの本は読者には好意的に迎えられて売れ行きも良く、多少の批判はあるにしろ、順風満帆だと思っていた。「例の事件」で日本に居るのが辛くなってヨーロッパを点々とした時までは。その時に書かれたエッセイ「遠い太鼓」は、村上さんの数あるエッセイの中でも心に染みいる素晴らしいものだと思うが……。

 「例の事件」については何も語られていないが、村上さんの中で、今でもとても大きな事であるのはよく判る。

 「遠い太鼓」は、「順調にキャリアを重ねている作家が気分を変えるためにヨーロッパを点々としながら仕事をする日々」を描くテイで書かれているので、とても楽しく読めて、「おれもこんな風に海外で生活しながら仕事をしたいなあ」と強く思ったものだ。しかし、この本を読んで、その裏には、かなり激しい焦燥感(日本で忘れられてしまうんじゃないか、仕事が出来なくなるんじゃないか)があったのだと知った。村上さんなら、強い意志で、そんな気持ちを吹き飛ばしていたんだろうと思っていたのだが……。

 世評は全然気にしないと松井もイチローも言っているが、その実、かなり気にしているから「気にしても仕方がない」という気分になるのだ(と、現役引退してから松井が告白していた)。

 やっぱりねえ……。

 しかし、その後、村上さんにはメガヒットが生まれ、それ以降、出す本は大ヒットして、そのへんの文芸評論家が何を書いても、まるで影響がないほどの存在になった。そうなれば「冷たく扱う編集者」も淘汰される。

 村上さんは、作品の力で、自分と自分の作品の居場所を確固として確保したのだ。いや、それ以上の存在になった。旧弊な「日本的純文学」だけが文学ではないことを否応なく文壇に認めさせてしまった。

 筒井さんみたいにバトルをすることなく、深く静かに日々、努力して。

 相方は、村上春樹のコアなファンで全作品を読み、村上春樹論も書いているが、残念ながらそれは未完なので、是非、続きを読みたい。

 夕方、ちょっと遅いランチと買い物のために外に出たが、暑い。急に夏が戻った感じ。カラッと暑いのではなく、蒸し暑い。

 だから、睡眠不足なこともあって、急激に体調が悪くなった。妙な汗が一杯出るようになったので、これはヤバいと思って、「富士そば」でカレーを食べてマルイの中の東急ハンズでiPhoneの新しいケースを買い、スーパーで買い物をして急いで帰宅。

 iPhoneのケースは、カードが1枚収納できるフタ付のタイプ。しかし2年使っていると、いろいろ緩んできて、挿したカードが落ちそうになってきたのだ。

 

 帰宅して、村上さんのエッセイを読み続ける。

 長編小説を書き始めたら、絶対に1日10枚(400字詰め原稿用紙換算)書く。それ以上は書かないし、書きあぐねているときでも頑張って10枚は書く、と。

 そうすれば、1ヵ月で310枚は書けるんだよねえ。おれの場合は、まったく1行も書けない日もあれば20枚以上書く日もある。つまり、波が大きい。

 村上さんは、ツジツマとかそういうことは考えないで、とにかく最後まで書いてしまって、少し寝かせて徹底的に書き直す。それも2回。そして奥さんに読んで貰って直しを入れて、編集者に見せて、また直す。ゲラでも直す。そのゲラも何度も出して貰って徹底的に直す。

 おれとしては、作品に対するこの姿勢は、是非とも見習いたい。

 夕食は、成城石井で買ったハンバーグを温めて、キャベツの千切りにポテトサラダ、インスタントのオニオン・スープとともに。

 セブンイレブンのハンバーグより、成城石井のハンバーグの方が同じお湯で温めるものでも、美味い。

 ふと気になってテレ東を見てみると、やってるじゃないか!「ローカル路線バスの旅」を!

 前回はかなり派手な番宣をしていたのに、今回は通常通りにやってしまった感じ。しかし、今回の旅はもっとも過酷で厳しいものだった。

 大阪・堺から三重の鳥羽まで。潮岬を経由することが条件。

 太川陽介痛恨のミスで、今回は失敗。いや~油断大敵。ふと魔が差して、観光案内所とかバス営業所で確認するのを怠ってしまった。好事魔多し。いや、怖ろしい。人生みたいだねえ。

 しかし、こういう残酷な幕切れがあるから、この番組は面白いし、また見たくなるし、マンネリにならないのだ。

 しかし、今回の失策は、スタッフが仕掛けた罠にハマってしまった感じが濃厚。スタッフも残酷だなあ。

 この後、NHK「小林一三」後編を見る。

 前作の「高橋是清」が人生を駆け足で紹介する「ダイジェスト・ドラマ」だったのに対して、今作はきちっとまとまっていて、とても面白かった。ダイジェストではあるが、あまりそれを感じさせない。阿部サダヲが上手いこともある。宝塚歌劇を上手く入れてアクセントになったことも大きい。

 ここで、岸信介を想起させる「革新官僚」を登場させて、統制経済に頑として抵抗する小林一三と敵対させるのは、「やったな!」と思った。NHKはニュースは政権ベッタリだけど、ドキュメンタリーとかドラマやコントでは、かなり勝負に出ているなあ。

 TBS「ニュースキャスター」を半分見て、風呂。

 カレンダーを睨んで、大阪出張の予定を再度考える。角川新刊の発売からあんまり遅くしたくないし……。

 なんだかんだで0時就寝。

今朝の体重:88.55キロ

本日の摂取カロリー:2497kcal

本日の消費カロリー:日常生活+50kcal/1380歩+43kcal(自転車)

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