6月3日/先代を受け継ぎ……
7時過ぎに目が覚めて、トイレに行って二度寝しようと思ったが、いろいろ考えてしまって目が覚めてしまった。
8時前起床。
快晴。気持ちのいい天気だが、おれの心は晴れない。
相棒のような存在のiMac……。歴代のMacには愛情を持ってきたが、ここまで感情移入したのは初めて。まあ、これまでのMacは元気なうちに譲ったり下取りに出したりしてきたが、今回はとても大切な人が認知症になってしまったような悲しい状態だからなあ……。
日記も書けず、くーたんの世話だけしていると、相方から電話が入ってしばらく話す。
風呂に入って身だしなみを整えて、銀座に出撃。
Macを買うだけなら、アキバのヨドバシで用が足りるのだが、買うときにいろいろ質問したいし確認もしたいし、機種選定の相談にも乗って貰いたい。それを考えると、銀座のアップルストアにはMacを愛するスタッフが揃っている。おれは彼らをとても信頼している。電機屋さんとかパソコンショップの店員はしばしばウソを言ったり、知ったかぶりをしたりするが、AppleStoreの店員にはそれがないのだ。おれが知る限り、だが。
どこかでソバでも食べて……と思ったが、適当な店がないまま10時20分頃、銀座に到着。一直線にAppleStoreへ。
店内には既に多くの客がいて、スタッフと話し込んでいる。
しばらく店内を見るが、おれが欲しい「MacBookPro13インチ(旧型)の1TB内蔵」は店頭にはないし販売リストにも無い。だから値段が判らない。
ここで俄に「Macmini」はどうなの?という選択枝が湧いてきた。なんせ、安い。ウチの押し入れには17インチのEIZO製のモニターが眠っている。これと組み合わせれば安価に代替え機が買えるぞ……。しかし、あくまでデスクトップ。iMacの修理が出来たら完全に「控え選手」になってしまう。ノートのように外にも持ち出せない……。
いろいろ考えていたら、親切そうなスタッフがフリーな状態でいたので、話しかける。
いろいろ問答した結果、選択枝にはなかった「MacBookAir13インチの512GB」が浮上した。1TBはカスタムになって届くまで1週間はかかるし値段も39万もする。それじゃあ完全に対象外だ。今すぐ使いたいのだから。
USB-Cではなく今やレガシーになりつつあるThunderboltや以前のUSBが使えて、なるだけ内蔵のSSDなりHDDなりの容量がデカいもの、というのを最優先の条件にすると、MacBookAirになった。それでも想定した予算を3万ほど超えてしまった。しかしそれは仕方がない……。
1TBの持ち運び可能なHDDを外付けすることにして、内蔵の容量不足はクリアしよう。しかしそれでも512GBを下回るのは使い勝手的にも苦しいでしょうね、とお店のスタッフ。そうだろうなあと思う。
TimeMachineから復元する際に「これは内蔵、これは外付け」と割り振りできるのかと訊いたら、「移行アシスタント」では無理だがTimeMachineの復元機能でやれると。
ということで、MacBookAirと外付けHDD、お買い上げ!久々のまとまった買い物をした。
リュックみたいに背負える袋に入れてくれて、北千住へ。
荷物も小さいので、これならどこかに寄れる。
東武北千住駅構内の「てんや」に入って、「海老野菜天丼」を食べる。
帰宅して、スタッフに教わった「iMacをoptionキーを押して起動する」のを試してみる。しかしやっぱり、普通の起動しか出来ない。やっぱり瀕死だ。
ネットで、iMacの修理金額の相場を調べてみると、ほぼ一律に5万円弱と出た。う~ん。予定外の出費は痛いなあ。しかしまあ、ヤクザに脅し取られたり騙されたりしたんじゃなくて、手許には念願のMacBookAirがあるのだし、家で仕事をするにはiMacの方が絶対使いやすいのだから……。とは言え、もうじきiMacの新型が出るという噂は根強い。いやいや、だからと言ってこの上新型のiMacを買う金はないぞ。5万出して直るのなら修理して貰った方がいいだろうなあ。
とか思いつつ、iMacからケーブルを抜いてMacBookAirに差し替えると……USBの「ウケ」が足りない。iMacには4つあったがMacBookAirには2つしかない。
仕方がない。USBポートを買いに出る。これは近くのノジマで。
980円の安いのもあるが、安定を重んじて、すこしいい給電式のモノにする。
帰宅して、なんとか応急的にセッティングして、iMacの中身をMacBookAirに注入していく。
それが終わるのに「4時間」と出た。そんなに待っていられないので、昨日も使ったヴィンテージ、PowerBookG4を起動して、仕事。
ノートパソコンのキーボードで書くのに慣れてきて、結構進んだ。
昨夜から30枚はやった。
もう少しキリのいいところまで行ったら相方に送ることにする。
クライマックス直前まで来た。39枚。PowerBookの古い古いメーラーを本当に久しぶりに起動して……と思ったら、メーラーは削除してなくなっていた。このPowerBookは録音に特化したもんだからね。しかしSafariは残っていたので、niftyのWEBメールを使って送る。
しかしすぐに相方から「ファイルを開いても真っ白で読めない」とメッセージが来て、その問題ファイルも添付されていた。
開けてみると、ウチのPowerBookではきちんと読める。
はは~んこれは文字コードの問題だな。こういう場合はグチャグチャやるより、メールにベタで貼り付けた方が話が早い。文字コードの違いをメール機能が吸収してくれるから。
何とか無事に送れた。
少しヤレヤレ。
ほどなく、「移行作業」が終了。しかし内蔵SSDの容量一杯で、危険な状態。
外付けHDDにエロ画像データを移す。本当は自分で撮った写真データも移したいのだが、それをやると、いろいろ面倒な事(最悪、消えてしまう)が起きそうなので、止める。その代わり、iTunesのデータを外付けHDDに移したいが、手続きがいろいろ面倒くさそうなので、明日以降に順延。
新しいメーラーが、niftyのパスワードを認識してくれないので、メールの受信が出来ない。何故だ?
まあ、こういうトラブルは機種変更をしたときにはつきもの。解決していくしかない。
テレ朝「人生の楽園」を見る。番組冒頭の西田敏行のナレーション「私ね、思うんですけど、人生には楽園が必要だ、ってね」という文句が、何故か物凄く染みた。エンジニアから転身して木の弁当箱を作る職人になった夫婦。いやあ、いい人生だと思う。この番組にはいいご夫婦しか登場しないもんね。
「青空レストラン」も見る。会津のアスパラガスと馬肉ベーコン。アスパラガス名人は馬肉が苦手で徹底的に拒否。こんなゲストは珍しいが、じいさんの特権だなあ。
MacBookAirでは、マシンが自力で「いろいろ馴染む」段階。iCloudからいろいろダウンロードしたり、内部で処理したりしている。その様子はまるで「ウォーゲーム」に出て来る「戦争遂行コンピューター」が「相打ち」の概念を猛烈なパワーで習得していった、あの感動的な場面のようだ。
なんか、Macを擬人化しすぎ?
「ブラタモリ」は倉敷。この町は行ったことあるけど、クラボウのトップが郷土を愛する心で、江戸から大正あたりまでのクラシカルな街並みを努力して残してくれたのね。
運河も美しいし街並みも美しい。尾道も素晴らしいが、倉敷も素晴らしい。
ああ、旅に出たいぞ!
「ブラタモリ」のあと、腹が減ったので、食いに出る。何故か猛然と「定食」が食べたい。何故か「定食」に人肌を感じるのだ。しかし、何故?
北千住東口の「定食かあちゃん」まで行って、鶏の唐揚げ定食とほうれん草の胡麻あえを食べる。大きなトリカラが5個もあって食い切れるかな?と思ったが、食ってしまった。大盛りのどんぶり飯も残しちゃうかな?と思ったが、完食。
ご馳走様でした。と井ノ頭五郎とは違って、心の中で合掌。
スーパーで漬け物を買うが、レジで妙に苛立っているオッサンが「ちゃんとやれよ!待ってるお客さん(おれのことだ)に悪いだろ!」と叫んでいる。いろいろ鬱憤が溜まって鬱屈してるんだろうねえ……。
帰宅してMacBookAirを見てみると、「写真」はきちんと移行を完了して過去の写真も飛ぶことなくキチンとある。
しかし、iTunesに問題が。「五台までの認証を越えた」と。一度認証をクリアして認証し直さねばならないようだが、ライブラリーの場所を変更することを含めて、後回し。
iTunesは過去に、マシンを換えたときに収録してあった曲がかなり飛んでしまったことがあった。iTunesStoreで買ったモノも飛んでしまって、買い直すことになったり。だから、iTunesの扱いは慎重にせねば。
なんとかiMacの記憶を受け継いで、MacBookAirは動き始めた。それに一安心。
大容量の快楽亭の高座の未編集録音データ(録ったまんまの生データ)や立川流同人誌のDTPデータもTimeMachineからなんとか掘り出して保存できたし。
少し気が休まって、風呂。
お湯に浸かりながら、ああ、今の気持ちって、筒井さんの初期の名作「お紺昇天」に通じるものがあるな、と思った。人工知能が搭載されたエアカー「お紺」を廃車にするオーナーである主人公と、その車「お紺」との別れ。これは名作だ。
Macは話しかけたり自分で判断して動いたりすることはほぼないが、しかしやっぱり、おれの片腕であり、人生の記憶や記録が詰まったものだ。おれにとっては「お紺」に近いんだよねえ。
風呂からあがって、MacBookAirを使いやすいように以前使っていたスタンドを引っ張り出してセッティング。
しかし……外付けキーボードを繋げると、目と画面の距離が離れてしまって、字が小さくて読みにくい!ローガンズには辛いぞ。しかし、ノートパソコンの画面に目を近づける姿勢は悪いんだよね。
押し入れのEIZO製液晶モニターを引っ張り出すかなあ?いや、iMacの修理が出来るまでのワンポイントとして割り切るか?iMacが修理不能と判った段階で根本的な対処を考えよう。
疲れてしまって、今日は仕事は出来ない。明日の午前中に頑張って、最後までやってしまおう。
とは言いつつ、新しい環境に慣れるために、昨日分の日記を書き、アップ。今日の分も書きかけたが、疲れたので、中断。
いろいろ感慨深い一日だった……。
くーたんには気を遣って、事あるごとに抱っこしたり撫でたり話しかけたりした。すると今日は機嫌がよくて、表情も柔らか。
猫は敏感で感情豊かな生き物だから、優しく接しないとね。
そう言えば、倉敷にあった江戸時代の古い屏風に描かれた虎の絵。江戸時代に本物の虎を見た事のある絵師はいなかったので、顔がどれも猫。だから妙に可愛い。大きな猫という感じ。しかし江戸末期になると、本物の虎を知った絵師が、「虎」を描くようになった。その変化が面白かった。
と言うことで、いろいろ問題を残しつつ……1時就寝。
今朝の体重:88.90キロ
本日の摂取カロリー:1750kcal
本日の消費カロリー:166kcal/4157歩+137kcal(自転車)
« 6月2日/鳴呼、愛機iMacが死の淵に | トップページ | 6月4日/新しいMacで原稿あげて…… »
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/580951/65367693
この記事へのトラックバック一覧です: 6月3日/先代を受け継ぎ……:
コメント