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2018年8月12日 (日曜日)

8月11日/仕事・「村上朝日堂」・「マルサの女」

 7時起床。

 晴れ。今日も朝から暑い。

 洗濯機を回しつつ、「半分、青い。」を見るが、「夫婦で豪華客船の旅」の資金を使われてしまいそう。これじゃあお母さんが可哀想。でも来週の予告を見ると、使われちゃうんだね……。

 「チコちゃんに怒られる」が始まると思ったら、高校野球でお休みか。チェッ!

 洗濯物を干す。

 朝のモロモロを済ませて、アサメシは6枚切りトースト2枚にスパムとスクランブル・エッグ、牛乳にアイスコーヒー。

 食後、即仕事開始……しようと思ったが、昨日届いた「村上春樹語辞典」をパラパラめくって読んでいたら、村上春樹の初エッセイ集が「村上朝日堂」だと知って改めて読みたくなった。この本は既に読んでいるはずだが、持っているかどうか定かでない。本棚を調べればすぐ判るんだけど……。

 内容を忘れてしまったので、持ってなかったら買うかなと思ったら、本棚にありました。

 おれは村上春樹の小説は何故か苦手なのだが、エッセイは大好き。軽妙なユーモアが凄く好き。以前は原稿料の高そうな女性雑誌にエッセイを連載してそれが本になって主な収入源になっていたと覚しいが、小説が空前の大ベストセラーを連発して海外でも売れて、「世界のムラカミ」になり、ノーベル文学賞の常連候補になると、もう軽妙洒脱なエッセイを書く必要もなくなったのか。最近はエッセイがあまり出なくなり、出てもすごく真面目に人生を見つめるようなものになってきた。

 「村上朝日堂」は、日刊アルバイトニュースに1年9ヵ月連載したものがまとまったもので、作家専業になって船橋に移り住んだ時期に書かれている。そのせいか、生活感覚が一般人に近い。

 この「船橋期」の後、村上さんは鵠沼に引っ越す(短期でまたすぐに引っ越す)のだ。

 すっかり読み耽ってしまった。

 おれにとってのエッセイとは「軽妙洒脱」なもの。エッセイの達人である小林信彦や玉村豊男のものも軽妙洒脱だし。重苦しいエッセイはあんまり読みたくない。

 こういうエッセイが書ければなあ、と思う。

 お昼前に、仕事開始。

 昨夜打ち合わせた「第三章」の構成を、整理する。そのまま肉付けすれば本文になるようにナラビを変えて、いろんな繋がりが大丈夫なように補正。

 早めに終われば、遅めのヒルメシ、夕方になれば夕食がてら外出して、錦糸町近くにある「すみだ動物慰霊堂」に行って、故ウズラと故ビワに手を合わせてお盆の供養代を払ってこようと思っていたのだが……。

 そう簡単には終わらない。

 しかし腹は減ってきた。

 中断して、昼メシ。どん兵衛きつねうどんと小茶碗にご飯としば漬けで。

 即仕事再開。

 メモでは、同じ内容が相前後してWっているので、それをまとめようとすると、それぞれの流れが絡んでいるのでそう簡単に合体出来ず、いろいろ頭を捻る。しかし、この段階がとても楽しい。シナリオにおける「ハコ書き」の段階。構成を並び替えてあれこれやっていると、「これだ!」と思えるドンピシャな瞬間が来る。それが楽しい。

 猫の墓参りは明日か明後日にする。

 あと一息のところで、息切れして、休憩。

 急に「マルサの女」が見たくなって、ウチのライブラリーを探すと、ずーっと前に録画したものが出てきた。ブルーレイで録画し直していないから、以前契約していた「日本映画専門チャンネル」で録画したものなんだろうなあ。

 津川雅彦の場面が見たくて見始めたが、本当に久しぶりだし、モーレツに面白いので、きちんと頭からエンドマークまで見てしまった。

 今の感覚だと、裸とかセックスの場面が多くて露骨な感じがする。あの頃は結構普通にセックスの場面が入ってたんだねえ。そういや伊丹さんの監督デビュー作「お葬式」にも不必要に思えるセックス場面が出てきた(あれは当時のATGのお約束みたいなものだったのか?)し……。

 税務署時代の前半、マルサとして東京国税局に移ってからの後半と別れているが、お見事と言うしかない。

 緊密な脚本、社会派のテーマをエンターテインメントとして面白く見せる演出の手練手管、そして、伊丹さんのメガネに適った演技派総出演の演技戦。脇役に至るまで芝居の巧い役者が勢揃いしているのは壮観だ。

 伊丹監督の手になる詳細なメイキング本「マルサの女日記」は映画の教科書だ。特に、現場スタッフの。ロケハンのやり方、キャスティングのコツとか、実戦の記録が詰まっている。実際、超低予算映画でチーフをやったとき、この本と「お葬式日記」を教科書にして制作準備を進めたもんなあ。

 大地康雄や桜金造も凄くいいけど、やっぱり、津川雅彦の中年男の色気には参った。なんでしょうね、この色気は。役としては仕事バリバリのリアルな査察官なのに、津川雅彦の魅力で画面に吸い込まれる。

 小林桂樹も素晴らしい。圧力をかけてくる政治家を電話一本で黙らせてしまう場面をワンカットで撮っているが、これがもう、見事。溜息が出る。

 山崎努や宮本信子の主演陣も素晴らしいけど、伊丹映画が凄いのは、脇役が立っていること。銀行員Aみたいな端役にも巧い役者を起用して見せ場を作ってしまうから、全体のテンションが高くてダレ場がまったくない。

 うっとりしてしまった。だから余計に、セックス場面が邪魔に感じた。

 夕食を抜いて仕事しようと思ったが、腹も減ったし、用意をもしてあったので、この前やった「牛肉とキャベツのオイル焼き」を作る。肉を自然解凍しておいたので、また冷凍すると傷んでしまう。

 大根をおろして残っていた大葉と茗荷を刻み、キャベツを炒め、ニンニクと肉を炒めてキャベツと合わせる。

 すぐ出来て、食う。

 美味い。

 急に「濃厚なタレ」の味で、焼肉を食べたくなった。いわゆる焼肉ではなくて、食堂で供される「焼肉定食」の味というか。それなら自宅でもできる。

 NHKでは立山周辺のドローンで撮った雄大な景色を流している。黒部の断崖絶壁を走っている「回廊」も出て来るかと思ったら、出てこなかった(と思う)。

 全部見ていると仕事が出来ないが……21時から、NHKスペシャル「祖父が見た戦場~ルソン島の戦い 20万人の最期~」を見る。これは、見始めたら止められなくなったというか、見なければいけない番組だと思った。

 明るい司会進行が得意なアナウンサーの小野文恵の祖父は、フィリピンで戦死した。しかしその詳細は判らないので、母親が元気なうちに、残された資料を頼りに祖父の足跡(というか死への道筋)を辿った記録。

 本土決戦をなんとか遅らせようと、フィリピンの日本軍には「徹底抗戦」を厳命して降伏を禁じた。

 物凄くひどい話で、今の感覚ではまったくお話にならないと思うのだが……日本人は簡単にこういう極端な「玉砕」を採りたがるようにも思えるし、邪悪な軍や政府上層部がいれば、簡単にそういう決定を下しそうだ。それが怖い。

 もちろん、フィリピンの日本軍は、フィリピン人にひどいことをたくさんした。この番組ではメインでは描かれなかったが、マニラ市街戦のひどさは、現地の日本軍が「無防備都市宣言」をしてマニラ市街戦を避けようとしたほど、マニラ市民を巻き込んで無茶苦茶なことになった。

 弾薬も食料もないまま敗走するしかなかった日本軍。フィリピンを戦場にして、フィリピンの人たちにひどいことをした日本軍。どうしても「本土を空襲され、前線でも敗走してひどい目に遭った日本人」の面ばかり強調されるけれど、加害者としての側面をもっときちんと見なければいけない。

 と、書くと、ネトウヨからは「自虐」とかクソなことを言われるかもしれないが、やったことは事実だから。

 そのあと、時間がWって見るのを諦めた「アド街ック天国」が放送時間がズレていたので、アタマから見ることが出来た。今回は「三浦海岸」。ここは波がないからねえ。

 しかし、ドラマ「家売るオンナSP」に登場した、鄙びた漁村(横須賀とか三浦市だけど)があって、東京から近いのにこんな田舎の風景があるのかと驚く場所でもある。このへんをドライブしたいねえ。

 そのあと、「第三章」の構成を仕上げて、相方に送る。

 多少の凸凹は残っているけど、それは本文を書くときに直していけるだろう。大事なのは、流れだ。

 風呂に入って、汗が引くまで「マルサの女2」を見る。

 伊丹さんは「『1』は入門編で、本当に撮りたかったのは『2』だ」と言ったそうだが、それは宣伝用の言葉だったのかもね。あんな大ヒットを飛ばしたんだから、東宝は当然、続篇を求めてきただろうし、ヒットメーカーの地位を安泰にすれば、次作も容易に作れるという判断も当然、伊丹さんにはあったろうし。

 ただまあ、やっぱり、脚本の緊密さや素材の新鮮さなど、やっぱり「2」で、「1」を越えないねえ。役者は揃っているのに。

 前作でマルサが攻めるのは市井の金の亡者だったけど「2」ではインチキ宗教法人を隠れ蓑にして大金を動かす金の亡者たち。スケールが大きくなって政治家とかが暗躍するけど、その分、世界が違ってしまって、現実味がなくなったしまったんだねえ。政治と金の話って、山本薩夫がさんざんやってるし。「1」が新鮮だったのは、ラブホ経営者とか、今まで題材にならなかった「身近に居る金持ち」が俎上に上がったから。その手口を克明に描いたから。

 しかし政治家とか宗教法人となると動くカネのケタが違う分、現実味が減るんだよねえ。

 このへんは、大きな教訓だ。伊丹さんもそのへんは判っていたのだろう。この後は、スーパーとか病院とか、身近な世界を描く……いや、そうでもないか。巨大なヤバい「闇」の部分を題材にしようと準備していた矢先の「死」だから……。

 全部見ていると遅くなるので、2時前に中断して、就寝。

今朝の体重:89.70キロ

本日の摂取カロリー:2279kcal

本日の消費カロリー:日常生活のみ

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コメント

歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。

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