11月29日/自主的自宅軟禁で仕事に集中&「トキワ荘の青春」「作家で億は稼げません」
8時14分起床。
快晴。
朝のモロモロを済ませるが、昨夜観た「KCIA 南山の部長たち」の感想も書いたので、戦後の韓国史を大雑把に勉強する。いや~波瀾万丈だなあ。軍制が終わって民主的政権が出来てもすぐに腐敗してクーデーターが起きての繰り返し。しかし、その繰返しで民主主義を学んでいったという感じで、今の民主主義体制はかなり強固だろう。政権交代も機能してるし。ただ、前政権の要人が逮捕されて有罪になるお決まりの展開があるんだけど。それも含めて、日本は生ぬるいなあ。それだけ幸せだと言えるかもしれないけど。いろんな弾圧で死んでないし……。
アサメシは卵かけご飯、インスタントのしじみ汁、ちりめんじゃこ、キュウリの漬け物、野菜の煮物。この煮物を摘まんでいると、正月のおせちを食ってる錯覚に陥った。
仕事開始。今日こそ「第二章」を終わらせるぞ!いや、とにかく最後まで到達しよう。
粛々と仕事を進める。
日大の理事長が、ついに逮捕!いや~長かったねえ。これで日大の風通しがよくなればいいんだけど。今まで学長はお飾りで、相撲部出身の理事長がゴリ押ししてたんだから。だいたい備品を買うのにすべて「株式会社日大事業部」を通さないといけないというクソみたいなことにして、その利ザヤで儲けてたのは誰だ?
昼は外出しないで、ベーコンとピーマンのスパゲティを作って食べる。
明日が期限の「福しん」のクーポンがあるんだが、昼に外に出るとやっぱりペースが乱れる。昨日なんかそれでダメだったし。今日はスイッチが入っているのでこの調子を崩したくない。
仕事を続ける。
夕食は、急にカツカレーが食べたくなった。しかし、外を見ると、寒そう。
冬になって夜、外に出るのは凄く億劫だ。外出するならやっぱり昼間だな。
なので、久々に「出前館」を使うことにする。
調べると、CoCo壱番屋よりも少し安いカレー屋が町屋にある。ここにカツカレーを注文。
カレーを待ちながら、仕事を続ける。
時間通りにカレー到着。
普通に美味い。
食後休憩で「帰れマンデー見っけ隊!! サンド&荒川静香&風間俊介&シソンヌ筑波山で秘境バス!!」を観る。今回は筑波山。最近はバスに乗るよりひたすら歩く。サイコロが1から3までしかないから、どうしても歩くことになる。これ、かなり苛酷なロケだと思うなあ。
シソンヌがゲストで、じろうがところどころで扮装してアドリブでコントをやるのが面白い。じろうが扮するオバサンは最高だ。
そのあとも少し仕事をして、ゴミ出しをして、21時のニュースを観てBSにしたら市川準の「トキワ荘の青春」をやっていた。後半から観る。
トキワ荘のアニキ分、寺田ヒロオの視点で描く。前半は「みんなで頑張ろう!」という「輝かしい青春」の部分だったのだと思うが、後半はそれぞれ、売れるものとなかなか売れないものに分かれてきて、寺田本人も時流に乗れない自分を感じて、それぞれ道が分かれていく。これは……なかなか辛くて悲しい。
Wikipediaによると、寺田はアニキ分として自分の弱いところは後輩たちには決して見せず、投稿時代からの仲間で作風も性格もまったく対照的でトキワ荘の住人ではなかった棚下照生にだけは弱音を吐いていたらしい。その後、マンガ家を辞めてトキワ荘時代からの仲間とも音信不通になった(続けて病を得ていたらしい)が、晩年、みんなを自宅に呼んで宴会を開き、しばらくして亡くなった、と。「緩慢な自殺だった」と後輩の安孫子素雄は言った、と。
子供の頃はマンガを描いていて、赤塚不二夫に憧れていたし、トキワ荘にも憧れていた。夢を共有するものが集まって切磋琢磨しながら暮らすっていいじゃん!とか思ったけど、考えてみれば、辛すぎる。売れていく仲間を見送らなきゃいけなくなるかもしれないんだから。
とまあ、おれは常に「取り残される側」に立ってしまうなあ。
23時になって、本日は終了。「第二章」で一番難しいところを何とか乗り越えて、最後までいった。
「トキワ荘の青春」にちなんで言うと、ペン入れがやっと終わった状態。これから背景を書き込んでベタを塗って下書きの鉛筆を消してホワイトで修正して……という仕上げの作業が残っているが。
風呂に入って、本日届いた「作家で億は稼げません」(吉田親司/MDN)を一気読みした。これは松岡圭祐氏が書いた「作家になって億を稼ごう」へのアンチテーゼ。ほとんど実名で「売れないけどなんとか生き残っている作家」の実情を赤裸々に書いている。
吉田さんは架空戦記とライトノベルを書いている。この業界は案外広くて、ジャンルが違うとまったく繋がりがない。同じジャンルでも横の繋がりはほとんどないんだけど。同じ作家の団体に入るとか趣味が同じだとか、もっとなにかの繋がりがないとお知り合いにはなれない。
で、ジャンルが違うと出版社も違うし実情も微妙に違う。
おれたち合作作家・安達瑶はとにかく早くデビューしたかったので「持ち込み大歓迎」だった官能小説に狙いを定めて、パソコン通信で知り合ったコネを使って勁文社グリーンドア文庫に持ち込んで、半年待たされてなんとか第一作でそのままデビューした。その後、この勁文社が倒産したり、書きたいモノがどうしても官能小説に収まらなくなってきたとか、書店での官能小説の売り場がどんどん縮小されていくのに危機感を覚えたりとかで、ミステリーのジャンルになんとか移ろうと悪戦苦闘した。
とは言え、初版部数とかの数字は似ているし、「売れてないけど全然売れていないわけではない」状況は似ているので、とても共感しつつ読んだ。知っている編集者もチラホラ登場するし。
ま、この業界は「死して屍拾うものなし」なハードボイルドな世界だ。この出版不況で貯金はほとんど吐き出したから、書けなくなったら生活保護に頼るしかない。
それでもまあ、好きなことをして生きていけるのは幸せなことなのだろう。還暦を過ぎてしまっては転職も出来ないしねえ。
それにしても、ここまで赤裸々に書いてしまった勇気を称えたい。おれはこういう内容の「デビューした後の生き残り術」をどこかでレクチャーしたいなと思っていたのだが。
1時31分、就寝。
今朝の体重:86.30キロ
本日の摂取カロリー:1985kcal
本日の消費カロリー:0
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