9月10日/仕事して「ラストナイト・イン・ソーホー」を観た
7時1分起床。
薄曇り~晴れ。
洗っておいた洗濯物を干す。思った以上に量があった。
朝のモロモロを済ませて、アサメシは例によってオレンジジュース、コーンフロスティ半分、ダブルソフトのトースト、ゆで卵、コーヒー。
仕事開始。「内閣裏官房4」の第1章。粛々と進める。
その一方で、Mac miniの内蔵SSDの空き容量が心配。「ミュージック」は今、すべてを移すことは困難なので、1作脱稿してからと先送りするが……iPhoneやiPadのバックアップを外付けドライブに出来ないか調べてみると、出来ないことはないが、ターミナルを起動して設定ファイルを書き換えなければならないようだ。「簡単にできる」と書いてあるが、なんだか不安なので、やらず。
だとしたら……「ミュージック」に入れてある曲を減らして使っている容量を減らすか。殆ど聴いていない曲がたくさん入っているから、愛聴盤のみ残すことにすれば……。
内蔵SSDに入っている重複ファイルを削除するのも慎重を期するから、これも1作脱稿してからということにする。どうもこういう事をすると仕事に使うべきエネルギーが削がれてしまうのだ。
人恋しくて死にそうな発作が起きた昨日だが、今日は所用で外出中の相方が戻ってきてから夕方、会うことになった。いやもう、これは大変嬉しい。砂漠でオアシス、という気持ち。
12時過ぎにスパゲティ・ペペロンチーノを作って食う。
仕事をしていたら、相方の用事が突然なくなったので今から帰る、とのこと。予定が2時間ほど早まった。
15時過ぎに外出して、まずATMでお金を下ろしてから、待ち合わせ場所の千住大橋のポンテポルタへ。
相方は先に買い物をしているとのことで、おれもスーパーの「ライフ」で買い物。お総菜コーナーに好物のスコッチエッグがあったので、買う。普通より2個増量の卵とかも。
相方はたぶん100円ショップで買い物してるんじゃないかと思って三階にあがると、家電の「ノジマ」の前にいた。
では、ということで、マクドナルドに行く。土曜の夕方と言うことで、めちゃくちゃ混んでいる。バーガーキングはオーダーするのに時間がかかるのでマクドナルドに学べばいいのにと思っているが……今日はマクドナルドもダメ。カウンターで注文する際に客がモタモタするのも一因だなあ。でも注文するときに急かされたくもないよねえ。
おれは月見バーガーのセットとフィレオフィッシュの単品。う~んやっぱり、おれはビッグマックが最高に美味いなあ。
食後、ウチに移動して、wowowで録画した「ラストナイト・イン・ソーホー」を観る。
おれはホラーは好きじゃないのだが、評判が凄くいいし、主演女優の二人が魅力的だし、60年代のロンドン・ソーホーが舞台というのに凄く惹かれた。
いや~、これは凄い作品だった!
ファッションデザイナーを夢見て、「サイアク」と言われてしまう田舎からソーホーのデザイン専門学校に入学したエロイーズ(霊的なモノが見える)は、学生寮の遊び好きな連中と馴染めず、男子禁制のアパートに引っ越すと、60年代の夢を見るようになる。ヒロインは田舎にいたころから60年代のポップスが好きでレコードを聴いていたから、馴染むのは早く、夢の中で自分のような存在の「サンディ」と出会って同化してしまう。夢で見たファッションをスケッチすると教師に褒められて充実した学生生活を送るようになったヒロインだが、夢の中の「サンディ」は、芸能界での成功を夢見る女の子を食い物にする男に引っかかって「ステージに立つには枕営業しなきゃ」と言われ続けて、その結果、娼婦同然になってしまい、殺されてしまう。そのショッキングな体験で混乱したヒロインは、自分が住む部屋に手掛かりがあるのではないかと思い始めて……。
ヒロイン・エリーとサンディが目まぐるしく入れ替わって踊るシーンは圧巻だし、サンディを見守るエリーとか、サンディなのに鏡に映っているのはエリーとか、どうやって撮ったんだろうと目をみはる視覚効果が素晴らしいし、流れる60年代の音楽もいいし、60年代のファッションもいい。しかし、60年代のソーホーは実に野蛮で地獄のような裏の顔があった。
この辺の演出が素晴らしい。特にヒロインが混乱していくところには説得力があった。
謎解きもキッチリされていて、ラストの後味もいい。
いやあ、素晴らしい作品だった。
懐かしのダイアナ・リグやリタ・トゥッシンハム、そしてテレンス・スタンプがいいのよねえ。
ホラーというと作為が目立って、その辺が鼻について好きではないのだが、この作品は違う。なんだか妙に懐かしいし、現代的でもあるし、怖いけど、優しい。重層的な味わいが見事で、2021年の新作だけど、これはもはや古典というかスタンダードな名作だ。
トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイのW主演は甲乙付けがたい魅力に溢れている。真面目で清純な役にハマったマッケンジーと、奔放なサンディにメイクも衣裳もハマり過ぎるほどハマったテイラー=ジョイ。どちらもロンドンという大都会で揉まれて孤立していく女の子の役だ。違うのはヒロインにはジョンという誠実な黒人の若者が出現したが、サンディにはヒモしかいなかった。これは大きい。
「W座」の枠での放送で、小山薫堂と信濃八太郎は的確なコメントを言っていた。この作品は60年代を回顧するようではあるけど、60年代バンザイではない。きっちりと今のフェミニズムの感覚で、「女の子のセックスに群がるオヤジたち」をコテンパンにやっつけている。この感覚があるから、この作品は現代にきちんと着地しているのだ。
60年代のソーホーを再現するのは大変だったと思う。予算があればあの一角をセットで建ててしまえばいいのだろうが。ラストクレジットに「ケベック」と出てきたが、カナダ・ケベック州のどこかの街をソーホーに模様替えしたのだろうか?
本当に、いい作品に出会えて良かった。
で……アニャ・テイラー=ジョイって、日本の若手女優の誰かに似てるよなあ……と考えても、ピタッと名前が出て来ない。あの目が離れた感じがそっくりな女優さんがいるのだ。小松菜奈?杉咲花?小芝風花?いや……岸井ゆきのって感じがする。
相方としばらく喋り、解散。
今日、相方と食事して映画を観てお喋りが出来たことで、本当に救われた気分。相方には感謝。これ、とても大切なところだと思う。
「アド街ック天国」を観る。歌舞伎役者が勧める「東銀座グルメ」。快楽亭に教わったとんかつ屋さんも出て来た。この店で「トンカツを塩で食べる」ことを教わったなあ。ナイルも出て来たし……五郎さんは元講談社だからこの辺はテリトリーではなかったのか。代わりにマガジンハウスの編集者がお店を紹介していた。
「情報7デイズ」を観ていたら、いつの間にか寝てしまった。
23時に風呂に入り、出てきたら「人生最高レストラン」が始まっていた。武田鉄矢がゲスト。この人を悪く言う人は多いが、おれはそんなに悪く思わない。
0時11分、就寝。
今朝の体重:84.85キロ
本日の摂取カロリー:2397kcal
本日の消費カロリー:118kcal/2633歩+自転車
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